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日本時間の3月25日(土)15:00に行われたF1オーストラリアGP予選。参加ドライバー全員の予選後コメントを以下にまとめた。
マクラーレン・ホンダ
フェルナンド・アロンソ
予選:13位/1:25.42
「前テストではトラブルが頻発したため、自分たちのポジションについてはっきりとは分からないままオーストラリアに来ることになった。でも、グランプリが始まってからは全てのセッションを問題なく走行することができてる。これは予想していた以上に良い結果だ。」
「予選に関して言うと、僕にはQ1とQ2で充分な量のタイヤを持っていたんだ。マシンバランスに満足しているし積極的にアタックすることができたよ。今の僕らは、マシンパッケージの能力を限界まで引き出すことが必要なので、その点で凄く有益だった。」
「明日は13番手から決勝レースをスタートすることになる。もちろんこの順位は僕らの目標には程遠い。決勝レースを完走するのは厳しいところがあると思ってるし、仮に完走できたとしても、天気の変化や他のチームのマシントラブルなしには、まともな順位でゴールするのは難しいだろうね。」
ストフェル・バンドーン
予選:18位/1:26.858
「Q1でコース上を走行していた時、燃料圧力のトラブルが出てしまってアタックを中断しなくちゃならなくなったんだ。FP3の後、すべてが正しい方向に向かっていて自信を感じていただけに残念だよ。とは言え、僕らは今週良い方向に向かってステップアップしてきたし、フェルナンドも僕もマシンをより快適に感じているんだ。こういったことは、マシンを限界までプッシュするために必要なものなんだよ。」
「僕らはまだ多くの問題を抱えているけど、今週末はマシンのポテンシャルを示せてきているから、その点はポジティブに考えてる。明日は良いレースをすることができると思っているよ。」
エリック・ブーリエ
マクラーレン・ホンダ、レーシングディレクター
「フェルナンド・アロンソは今日午後の予選で、彼が持つ経験をフルに発揮して完璧なラップにまとめあげました。そのアタックは力強くも非常に滑らかなものであり、13位という結果以上の価値があると思います。現時点で我々が用意できるマシンは非常に限定的なものでありますが、彼はそこからその全てを引き出したのです。ブラボーと言うより他にありません。」
「ストフェル・バンドーンは燃料圧力の問題を抱えてしまい、Q1の序盤でアタックラップを2回諦めなくてはなりませんでした。それは非常にイライラし、ストレスが掛かる状況ですが、彼は冷静さを維持し良いラップに仕上げました。彼は明日の決勝レースを18番グリッドからスタートすることになりますが、フェルナンドのように、彼の走行ラップもまた18位という順位以上の価値があったと思います。」
「この結果、パフォーマンス、そして信頼性は、私達が目指しているものとは程遠いものですが、我々はともに問題解決に取り組んできました。マクラーレンとホンダとの間にある絆に心から感銘を受けています。みんな本当によくやってくれたと思います。明日のレースは難しいかもしれませんが、可能な限り最高の成果を上げるために私たちは団結して取り組むつもりです。」
長谷川祐介
ホンダF1プロジェクト総責任者
「今日の予選は、自分たちの立ち位置を知るということと、他チームとの比較をする、という2つの点において重要でした。予選13位と18位という結果は、私達が今シーズンに目指していたものではありませんが、厳しい冬のシーズン前テストのことを考えれば、今回示せた改善について比較的満足しています。」
「フェルナンドは、マシンからすべての能力を引き出すために信じられないような走りを見せました。そして、ストフェルは、セッション中に問題を抱えたにも関わらず、非常にうまく対処したと思います。」
「願わくば、明日の決勝では良いスタートを切ってポイント獲得に向けてバトルできればと思っています。レースでは何が起きても不思議ではないですし、我々のドライバーは訪れたチャンスを決して逃しはしないですから。」
メルセデス
ルイス・ハミルトン
予選1位/1:22.188
「これまでのところ素晴らしい週末だね。僕にとっては11回目のオーストラリアGPなんだけど、何だか信じられない感じだよ!2007年に初めてここで走ったのがまるで昨日の事みたいに思えるんだ。」
「チームを心から誇りに思ってるよ。大規模なレギュレーション変更に対応するために、今日までものすごく懸命に働いてきたんだ。明日の決勝レースがすっごく楽しみだよ。フェラーリとは僅差だと思ってるから、明日はテストとフリー走行で培ってきたものを全て出し切りたいね。バルテリは、メルセデスでの初めての予選でいい結果を出したと思う。」
バルテリ・ボッタス
予選:3位/1:22.481
「3位という結果は理想的じゃない。満足していないよ。アタックラップを完璧にまとめ上げることができなかったので残念だ。でも、重要なのは明日の決勝レースだからね。フリー走行ではかなり良い感じだったので、明日は期待できると思う。」
「チームが成し遂げたことを本当に誇りに思うよ。僕はまだほんの一部にしか関わっていないけど、僕らの仕事が成果を出しているのは本当にうれしいことだね。」
フェラーリ
セバスチャン・ベッテル
予選:2位/1:22.456
「この12ヶ月の出来事を思えば、僕らが果たした進化は明らかだよ。僕らはチームとして良い仕事をしているしとても良いシーズンオフをすごしてきたんだ。変化の大きな時だけど、すべてうまくいっている。」
キミ・ライコネン
予選:4位/1:23.033
「予選の序盤から上手くいっていなかったんだ。全セクターをまとめ上げることが全然できなかった。それがラップタイムという形で結果になってしまった。でもマシンは凄く速いと思うし、僕は改善していかなきゃならない。僕らが本当に良いパッケージを持っているということとは関係なく、ここアルバート・パーク・サーキットはとても特別な場所だね。」
「上手くやることができれば今年は結果を出すことができると思う。昨年は色んな人が僕たちに疑問を抱いていたけれど、僕は物事が正しい方向に向かっていると確信していたし、時間の問題だと思ってた。フリー走行ではオーバーテイクすることはできていたけど、決勝ではいつも難しいものだよね。今週末のスタートは良かったから明日は大丈夫だと思うよ。僕らには素晴らしいマシンがある。」
レッドブル
マックス・フェルスタッペン
予選:5位/1:23.485
「ちょっと辛い週末だったね。思ってたよりも走れなかったよ。でも、邪魔されることなくラップを重ねられた予選は初めてじゃないかな。FP3ではバランスが悪くリズムを見つけられなかった。だから色々と試してみたんだけど、思うようにはいかなかったね。予選に向けていくつかポジティブな部分を見つけていたから、周回を重ねる毎に改善し続けていたし、最終的にはかなり良い感じに仕上げることができたんじゃないかな。」
「マシンバランスは良くなっているけど、まだ足りないね。パワーだけじゃなくって。僕らのマシンはストレートで効率良く走ることを重視して作られてるから、コーナーリングでは少しグリップを失ってしまうんだ。まあ、最初のレースでこうなることは予想してたけど。明日は素早く安全にスタートして先頭争いに加わりたい。そうすれば可能性は広がるはずだからね。明日のレースに備えて、今晩も改善を続けていくつもりだよ。」
ダニエル・リカルド
予選:10位/(no time set in Q3)
「今日は厳しい結果になってしまった。僕はめったにバリアに突っ込むことはないのに、よりにもよって母国レースでクラッシュするなんて…。でも、限界までプッシュしていたからこうなったわけで、その意味では正当な理由でクラッシュしたと思ってるよ。だから失望していないって言おう!メカニックには謝らないとね。彼らはこれまでも働き続けているのに、今晩も更にこれが続くんだから。。」
「ファンからすれば僕の順位は物足らないよね。もっと良いパフォーマンスを見せられればよかったんだけど。もし僕が明日良いレースをすればビックニュースになる!って思うとモチベーションが上がるよ。自分自身でそれをちょっと難しくちゃったけど、まあ大丈夫さ!良いスタートを切るのが重要になるだろうね。皆が残せなかった新品のウルトラソフトタイヤもあるし、チャンスはあると思うよ。」
トロ・ロッソ
カルロス・サインツ
予選:8位/1:24.487
「完璧とは言えないけど全体的には良い日だったと言って良いんじゃないかな。僕らは昨日に比べて大幅にマシンバランスを変えて今日に臨んだんだけど、マシンには安定性が少し欠けていたし、金曜日程自信を持って走ることができなかった。だから、様子を見ながら少しずつ進めていかなきゃならなかったんだ。それが完璧じゃないって言った理由なんだけど、結果的にうまく一日を終えることができたよ。」
「他のチームとかなり接近していたので、Q3進出はとても難しかったけど、最終的にはすべてが上手くまとまってくれたんだ。結果には満足してる。チームとしても両方のクルマがQ3に進出できたのでとても満足してるよ。8番手から決勝をスタートできるのは良いことだね。とてもエキサイティングなレースになると思うよ。」
ダニール・クビアト
予選:9位/1:24.512
「両方のマシンがQ3に行けて良かったし、満足してるよ。数週間前のバルセロナテストではかなり走行時間を失ってしまったので、昨日は全日に渡ってマシンを改善してこれたんだ。一晩で大幅に向上できたし、今日の予選ではふたりとも良いラップにまとめることができた。」
「すごい接線だったよ!ここでのQ1はいつものように誰にとっても難しかったので、情報を収集して迅速に学ぶ必要があった。ここまでのセッションは完璧とは言えなかったので、今日の素晴らしい仕事っぷりにおめでとうと言いたい。マシンは自信をもってドライブできるしとても速い。明日の決勝れは、これをポジティブなものに変えることを楽しみにしている。」
ウィリアムズ
フェリペ・マッサ
予選:7位/1:24.443
「いい予選だったと思う。順位とラップタイムには満足しているよ。これが今シーズン初めての予選だし、初めて新しいウルトラソフト・タイヤを使ったんだ。昨日は少し走行時間が削られてしまったけど、今日の予選には満足してるよ。6位は僕らにとって素晴らしいポジションだと思う。5位になったロマン(・グロージャン)はとても良いアタックをしたので、これには勝てなかったよ。明日の今シーズン最初の決勝レースが本当に楽しみだ。」
ランス・ストロール
FP1:19位/1:27.143
「今日はとても厳しい状況から1日が始まってしまって、立て直すのは難しかったよ。FP3では軽くフェンスに触れただけだったんだけど多くのことが起こってしまった。だから予選はとても慌ただしくなってしまい、計画していたように進めることができなかったんだ。でも、チームは僕を予選に出場させるために素晴らしい仕事をしてくれた。とても感謝しているよ。」
「今日のことは忘れるべきだと思う。だって、ペースは今日よりFP2の方が良かったからね。FP2では0.5秒以上今日の予選ペースより良かったんだ。決勝レースは長いから賢くあるべきだし、そうすれば何かできることがあると思う。今夜は作業を続ける予定だし、明日どうなるか見てみようと思う。僕は今日のことは忘れて明日のレースに集中したいと思う。」
ハース
ロマン・グロージャン
予選:6位/1:24.074
「最高にハッピーな一日だったし、ちょっと信じられないような予選だった。(Q3に)ケビンがいなかったのが残念だね。今週末、僕らは改善し続けているのでマシンは一段と良くなっているよ。データを分析して理解する必要はあるけど、僕らにとっては素晴らしいスタートだと言って良いと思う。」
「力強い予選を過ごせるのはいつだって良いことだ。車を改善し続けられれば、すぐに良い位置につけるってことだね。これからも6位から10位の間で戦うことができれば楽しめるよ。明日のスタートはどうなるか分からないけど、練習走行の時は良い部分もあればそうでないところもあった。明日はできれば良い部分が出せるといいな。」
ケビン・マグヌッセン
予選:17位/1:26.847
「2回のアタックラップともターン12でコースアウトしてしまった。本当に腹が立っているよ。いずれのラップともターン12まではいいタイムで来てたからがっかりさ。もっと良い位置にいなければならなかったのにね。レースではいろんなことが起こり得るから明日は最善を尽くすよ」
「僕らのマシンには競争力があると思うよ。ロマンのQ3進出は車の可能性を示しているよね。コースアウトしなければ、もっとロマンに近付けたはずだよ。今週末のスロースタートを補うためにちょっと攻めすぎちゃったかな。整理しなければならないことがあったんだけど、それを調整するのが予選になってしまったんだ。フリー走行でそれができれば良かったんだけど。結果2回ともコースアウトしてがっかりだよ。」
「1回目のアタックでは限界を探るために全開で攻めてコースアウト。2回目はフロントウイングを少しばかり立てる方向に調整して、さっきよりも少し遅くコーナーに入ったけどそれも上手くいかなった。マシンの調子がいい時に上手くやれないのはイライラするよ。チャンスを生かせず順位が伸び悩んでしまってがっかりさ。」
ルノー
ニコ・ヒュルケンベルグ
予選:12位/1:24.975
「このチームで臨んだ初めての予選のセッションだったね。Q3まではわずかコンマ数秒届かなかったよ。Q2で記録した最速ラップは、マシンバランスとグリップに苦戦しながら出したものだったから残念だ。明日の決勝レースを予測することは難しいけど、中盤争いは熾烈だってことは分かっている。明日は面白い戦いになると思うし、ポイント獲得が目標だよ。」
ジョリオン・パーマー
予選:20位/1:28.244
「今日は本当に計画通りに進まない日だった。グリップはなくブレーキにも苦労していたので、何が悪くなったのかを知る必要があるね。昨日重い燃料を積んだ状態でソフトタイヤで走行していた時の方がマシンはずっといい感じだったんだ。そう考えると今日の予選では何かが上手く機能してなかったんだと思う。待ちに待ったシーズンの開幕だね。決勝で何が起こるか見てみるとしよう。」
フォース・インディア
セルジオ・ペレス
予選:11位/1:25.081
「コンマ数秒の差でトップ10を逃してしまったので残念だよ。でも11番手というポジションは、決勝レースのことを考えると悪い順位じゃないよね。中盤のチームは、パフォーマンスがすごく接近しているので、決勝ではすごく厳しい戦いを迫られると思う。タイヤの劣化はすごく低いので、レース中に正しいリズムを見つけるのはすごく難しそうだ。ここアルバート・パーク・サーキットでのオーバーテイクとても難しいし、今年からはマシンの幅が大きくなっているのでよリ大変だと思う。明日は厳しい戦いになるだろうね。良いスタートでシーズン開幕を迎えたいよ。」
エステバン・オコン
予選:14位/1:25.568
「今日の予選結果には満足してないよ。僕個人としては初めてQ2に進出することができたわけだけど、マシンにはもっとポテンシャルがあったからね。セッション中にも多くのことを学んでいたし、Q1ではセルジオ(・ペレス)に大きく離されていたにも関わらず、Q2ではより接近することが出来た。残念ながら、最後のアタックの時に少しミスをしてしまったので、順位を上げるチャンスを逃しちゃったんだ。中盤の戦いは昨年よりも一層熾烈になっていることが今日浮き彫りになったと思う。ほんの少しの差が結果に大きく響く形になったよね。」
「良かったところとしては、予選中にマシンを改善することが出来た点かな。明日の決勝レースではポイントを獲得できるチャンスがあると思う。明日がすごく楽しみだし準備は万端だよ!」
ザウバー
マーカス・エリクソン
予選:15位/1:26.465
「今シーズン初めての予選セッションだったね。週末を通じて僕らは現在のマシンパッケージを最大限に活かそうと努力してきた。僕はQ1で良いアタックを決めることが出来た。Q2進出には充分なタイムだったよ。予選Q2の出だしは良くなくて、9コーナーで少しワイドに膨らんでしまってタイムを失ってしまった。15位という予選結果は、2017年シーズン最初のグランプリとしては真っ当なポジションだと思うよ。」
アントニオ・ジョヴィナッツィ
予選:16位/1:26.419
「今日は僕にとって初めてのF1グランプリだったから特別な一日だったよ。今日のパフォーマンスには本当に満足してる。Q2からわずかコンマ数秒落ちだったからね。明日は長いレースになると思う。ここオーストラリアGPではたくさんのことが起こり得るよね。最高のパフォーマンスを出すために全力を尽くすつもりだよ。」