F1にアンドレッティは不要とアストン会長ストロール、FIA承認を受け
Published: Updated:
国際自動車連盟(FIA)による参戦計画の承認を受けてアストンマーチンのローレンス・ストロール会長は、今のFIA-F1世界選手権にアンドレッティ・キャデラックは不要との考えを示した。
2025年以降の新規参戦チームを決めるための計4チームの審査を経てFIAは、アンドレッティのみをフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)との最終商談に進める唯一の団体として承認した。ただパドックには”反アンドレッティ網”が広がっている。
11番目のチームの登場により潜在的な収入減のリスクを抱える既存チームの大部分は一貫して否定的な姿勢を見せており、また幾つかの理由からF1自体も消極的で、アンドレッティが最終審査をクリアし、ハースと並ぶ2番目のアメリカンチームとしてF1のグリッドに着くのは決して楽ではない。
レーシング・ポイントをリブランドし、自らが所有するアストンマーチン・ラゴンダの名をF1に復活させる事で、英国シルバーストンのチームの認知度と人気を高める事に成功したストロールは英「Sky Sports」に対して、F1は現状の10チーム体制を維持すべきだと強く主張した。
「F1は今、商業的に絶好調であり、このスポーツはかつてないほど良い状態にある。問題がないのであれば解決は不要だ。私はそう考えている」とストロールは語る。
「現在のF1は10チーム体制で上手く機能していると強く信じているし、これからもそうあるべきだと考えている」
「ファンも観客もかつてないほど増加している。特に世界最大の消費者マーケットであるアメリカでは、大幅な成長が続いている」
「ご存知のようにアメリカでは現在、3つのレースが開催されている。マイアミは2シーズン目を迎えた。そして今年11月にはラスベガスで開催される」
「したがって私は、今後も成長していく可能性が非常に大きいと考えている」
グリッドが10チームから11チームに拡大すれば、その分だけ賞金の分配が減る恐れがあるだけでなく、メディアへの露出の減少によりスポンサーやチームが求めるターゲットへのリーチも減少する可能性がある。