アストンマーチンF1、レッドブル空力部門から更に引き抜き…技術チームを強化

アストンマーチンF1チームの空力部門トップに就任した元レッドブルのアンドリュー・アレッシCourtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

アストンマーチンF1チームは第9戦オーストリアGPの開幕を翌日に控えた7月1日、テクニカル・オペレーションの責任者としてレッドブル・ホンダからアンドリュー・アレッシを引き抜いた事を明らかにした。

レッドブルの空力部門からの引き抜きとしてはダン・ファロウズに続く二人目だが、チームとの契約期間が終わっていないことに加えて長期のガーデニング休暇が囁かれるファロウズとは異なり、アレッシは本日7月1日より、チームのエアロダイナミクス部門の設計、計画、生産、運営を指揮する。

アレッシは2009年にレッドブルに入社。その後、エアロダイナミクス・チームで管理職を務めるなど、F1キャリアの全てをレッドブルで過ごしてきた生粋のレッドブル・マンだ。

そんなアレッシはアストンマーチンへの移籍について「あらゆるF1関係者がそうであるように、ローレンス・ストロール率いるチームが目指す場所を目の当たりにして感銘を受けた」と説明した。

「急成長しているチームに加われて本当に嬉しい。将来、安定的に勝利していくために必要となる空力やオペレーションに関わる大幅な改善プロセスに貢献していくための準備は整っている」

常勝チームへの転身を目指すアストンマーチンは2週間前にエンジニアリング・ディレクターとしてアルファロメオからルーカ・フルバートを引き抜き、先週はファロウズとのテクニカル・ディレクター契約を発表するなど、技術体制を大幅に強化している。

チーム代表兼CEOのオトマー・サフナウアーはアレッシの起用に際して次の声明を発表した。

「何度も言ってきたように、このチームは常に自分の階級以上のパンチを繰り出してきた。ルカやダン、そしてアンドリューのようなエキスパートや経験豊富な人材がチームに加わっている状況は、我々がより強力な打撃を繰り出すために必要となる技術・エンジニアリングを徹底的に構築している証拠だ」

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