アルピーヌF1、2022年のピエール・ガスリー起用はない? 狙うはエステバン・オコンの長期確保
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アルピーヌF1チームはエステバン・オコンとの長期契約を検討しているとして、少なくとも現時点では来年に向けての契約の候補者リストにピエール・ガスリーの名前は入っていないと主張した。
レッドブル昇格の道が閉ざされたガスリーにとって、キャリアの次の段階に進むためには他チームに移籍する他に選択肢がない。そこで白羽の矢が立っているのが母国フランスのアルピーヌだ。
単にフランス人というだけでなくガスリーは若く、情熱に溢れ、情に厚く、グランプリウィナーでもあり、今季は一貫性をも身につけ、一皮剥けた成長ぶりを感じさせている。
だがアルピーヌのローラン・ロッシCEOは、3年ぶりのF1復帰を果たした2度のF1ワールドチャンピオン、フェルナンド・アロンソを上回る活躍を見せている24歳のスペイン系フランス人ドライバーと長期に渡って関係を維持したいと考えているようだ。
第5戦モナコGPの木曜会見に出席したロッシCEOは、オコンがアロンソをリードしている事について問われると「驚くことはなにもない」と述べ、次のように続けた。
「エステバンに才能がある事は分かっていた。彼は若い頃からあらゆるドライバー達としのぎを削っていたが、多くの場面で相手を打ち負かしてきた。だから私は彼に才能があると考えていた」
「2年目を迎えると、彼はチーム内のおける規範となり始めた。我々は彼のチームに幾つか修正を加え、週末の組み立て方にも工夫を凝らした。レースウィークエンドや予選ではそれが発揮されていると思う」
「彼には才能があり、それは結果として表れている。私は彼があるべき場所にいると思っているし、その事を好ましく思っている」
ロッシCEOはガスリー起用の可能性について問われると「我々は来年に向けて如何なるドライバーも検討してはいない」と語った。
「今のところ先ほども言った通り、我々はエステバンを考えている。そしてフェルナンドは来年も我々と共にいる。今の勢いを維持したいと考えれば、我々はそうする事になるだろう」
「ピエールが価値ある素晴らしいドライバーである事は間違いないが、今のところ我々のクリストに彼の名前はないと言って良いだろう」
アルピーヌは契約延長に向けて、オコンの代理人やマネジメントチーム、メルセデスと既に何度か話し合いの場を持っている。