アルピーヌ、ファミンに代わる新F1チーム代表に意外な人物を起用か…夏休み中にもトップ交代の可能性との報道
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アルピーヌF1チームは僅か12ヶ月余りで3人目のチーム代表を迎えることになりそうだ。英AUTOSPORTはブルーノ・ファミンに代わって、F1マネジメント経験を持たないオリバー・オークスが新たなチーム代表に就任する見通しだと報じた。
オークスは2005年の世界カートチャンピオンであり、セバスチャン・ベッテルらと共にレッドブル・ジュニア・チームに所属していた時期もあった。2010年を以て現役を退くと、2011年にカートチーム「チームオークス」を設立。2015年よりハイテックGPのチーム代表を務めている。
報道によると、早ければベルギーGP後の夏休み中にも交代の決定が下される可能性があるという。
FIA-F2選手権およびF3に参戦しているハイテックは昨年、2026年のF1参戦に向けて国際自動車連盟(FIA)にエントリーしたものの承認は下りなかった。
ファミンがチーム代表に就任して今週末のベルギーGPでちょうど1年が経つ。アルピーヌはレースウィークに突如、オトマー・サフナウアーとアラン・パーメインの離脱を発表した。
これにより、アルピーヌ・モータースポーツのバイス・プレジデントを務めるファミンが暫定チーム代表に就任。2024年に向けてはその肩書から「暫定」が取り除かれた。
ルノー製F1パワーユニット(PU)の開発中止が検討される中、ファミンはチームを去る可能性が高いと見られている。
ファミンはPUを担当するヴィリー=シャティヨンとエンストン双方の責任を持つ地位に就いたが、V6ハイブリッドターボもシャシーも期待外れのパフォーマンスに留まっており、前者に関しては中止される見通しとの見方が高まっている。
アルピーヌは現在、メルセデスからパワーユニットや関連コンポーネントの供給を受ける方向で検討を進めていると見られる。
ファミンに責任の一端があることは否定できないが、ルノー/アルピーヌの競争力不足は今に始まったことではなく、2016年のワークス復帰以降、一貫して続いてきた問題だ。
ルノーのPUサプライヤー撤退計画について、かつて法務マネジャーを務めていたピエール・ショーティは、ルノー・グループのルカ・デ・メオCEOの「破滅的リーダーシップ」に起因するとして痛烈に批判した。