角田裕毅、続投なるか? アルファタウリ・ホンダの2022年F1ラインナップの発表時期が明らかに

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーと角田裕毅、2021年9月2日にオランダのノールドウェイクで開催されたイベントにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

アレックス・アルボンのF1復帰を巡ってレッドブル・ホンダとメルセデスが牽制し合うなどシリーシーズンが大詰めを迎える中、アルファタウリ・ホンダが2022年のドライバーラインアップを母国イタリアGPの週末に発表する事が分かった。

オーストリアのクローネン・ツァイトゥング紙が伝えたところによると、人事権を掌握するレッドブル・レーシングのヘルムート・マルコは、アルファタウリ・ホンダの来季ラインナップをモンツァで発表する予定だと明かした。

超高速サーキットとして名高いモンツァ・サーキットでのグランプリは9月10日 (金)~12日(日)にシーズン第14戦としての開催が予定されている。

タイ人ドライバーの来季F1復帰を模索するレッドブルが、ファエンツァのチームではなくウィリアムズかアルファロメオにシートの可能性を見出している事からも読み取れるように、ピエール・ガスリーと角田裕毅の続投の可能性はかなり高い。

昨年のモンツァでの初優勝を経て、今季はアゼルバイジャンで通算3度目の表彰台を獲得するなど、ますます成熟するピエール・ガスリーを外す理由を見つける事は困難で、4日(土)のF1オランダGP予選でも堂々4番手の大活躍を見せた。

角田裕毅は時に堅実なレースを戦う一方でクラッシュを繰り返す失態も目立つため2022年の契約を疑問視する声もあるが、フランツ・トスト代表は現行ラインナップの維持を望んでおり、何より角田裕毅を支援するホンダの存在が大きい。

日本のパワーユニットサプライヤーは今シーズン末を以てワークスとしてのF1参戦を終了するが、これまでとは別の形で来季以降もレッドブル及びアルファタウリとの関係を維持する。

ホンダはレッドブルに対してF1パワーユニット技術に関わる知的財産権の使用を許可しただけでなく、両チームのために来季もHRD-SakuraからPUを供給する。撤退するとは言え、ホンダは来季もレッドブルの生命線の一つを成す事になる。

噂では、レッドブル・レーシングがアルボンの来季F1復帰に突如熱を入れ始めたのは、エナジードリンク企業としての”レッドブル”の大株主であるタイ創業家からの圧力があったためだとされる。

それにも関わらず、アルボン復帰の道筋をアルファタウリではなくウィリアムズやアルファロメオに求めているのは、レッドブル・レーシングが”レッドブル”のご意向以上にホンダを重要視している事の表れとも言える。

そんな重要なステークホルダーが推す日本人ドライバーを切るには相応の理由が求められると言えるわけだが、現時点で正式なアナウンスはなく、どう転ぶかは正式発表まで分からない。

なお角田裕毅は4日(土)の第13戦オランダGP予選でQ1突破を果たしたものの、続くQ2はウィリアムズ勢のクラッシュに伴う赤旗の影響でセッションが途中終了となり、15番手でクルマを降りている。

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