フェルナンド・アロンソ、メルセデスF1は”プランB”…ハミルトン移籍発表を経てアストンマーチンでの将来を語る
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2025年以降のF1キャリアについてフェルナンド・アロンソは、現役続行を決めた場合の「最優先事項」は現在所属するアストンマーチンとの契約延長であるとして、メルセデスへの移籍はいわゆるプランBとの考えを示した。
2度のF1ワールドチャンピオンの現行契約は2024年末で満了を迎える。ルイス・ハミルトンのフェラーリ電撃移籍が発表されて以来アロンソは、その後任最有力候補の一人として各方面で取り沙汰されているが、現時点でメルセデスとは連絡を取っていないという。
ハミルトンの移籍ニュースについてアロンソは、トレーニングに取り組んでいたため知ったのが発表の翌日であったと明かし、メルセデスとの密接な関係を踏まえると「少し予想外」で「驚いた」と振り返った。
2025年以降の計画についてはアロンソは、引退ではなくF1でのキャリア続行を選んだ場合、「最初に話し合うのはアストンマーチンだけだ。なぜならそれが僕にとっての唯一の優先事項だからね」と語った。
「あと何年やれるのか。数年前なら41、42歳が限界だと言っていただろうが、モチベーションを上げて良いパフォーマンスが発揮できた昨シーズンを経て今は、もしかしたらあと数年はレースを続けられるかもしれないと思うようになった」
アストンが「唯一の優先事項」 であるとしつつもアロンソは、決してメルセデスへの移籍の可能性を除外しているわけではない。42歳のスペイン人ドライバーはドライバーマーケットにおける自身の唯一無二の価値を認識している。
アロンソの他に2024年のグリッドに着くF1チャンピオン経験者は2名。7度の王者ハミルトンはフェラーリと複数年契約を結び、今年4冠目に挑戦するマックス・フェルスタッペンはレッドブルとの間で2028年までの契約を締結している。
「自分が置かれた今の状況は認識している。かなり特殊だね」とアロンソは語る。
「今のグリッドに世界チャンピオンは3人しかいない。その中で25年に向けてフリーとなり得るのはおそらく僕だけだ。だから僕は良い立場にあると思う」
卓越したスキルと闘争本能、ステアリングを握っている時でさえレース全体を見渡す俯瞰視点、そして圧倒的な経験量とチームへのコミットメント。昨年のドライバーズチャンピオンシップで4位を獲得し、アストンに8度の表彰台を捧げたアロンソは、メルセデスを含むライバルにとって自身が「魅力的」な存在だと考えている。
F1での現役続行を決めながらもアストンとの交渉が決裂した場合はどうするのか? アロンソは自身が「特権的な立場にある事は分かってる」と述べ、他チームへの移籍の可能性を認めた。