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今季でマクラーレン・ホンダとの契約が終了するフェルナンド・アロンソは、9月・10月までの間に来季優勝できる可能性が見いだせない場合にはあらゆる選択肢を検討すると語り、マクラーレン・ホンダの離脱も辞さないとの認識を示した。この選択肢の中にはF1の引退も含まれる。
今はインディ500で忙しいため考える時間がないと語るアロンソは、少なくとも夏までに今後の予定を決めるつもりはないと主張する。3年目の契約シーズンとなる今年、マクラーレン・ホンダは信頼性とパフォーマンスの両面に問題を抱えており、未だ1ポイントも獲得できていない。5月11日に開かれたF1スペインGP公式プレスカンファレンスの場で、アロンソが自身の将来のプランについて語った。
「F1以外の場所でチャレンジしたい事が見つかるか、もしくはF1で優勝できるチャンスがあればそれが僕にとって一番だけど、全ては完全にオープンな状態だ」とアロンソ。
「僕の優先事項は来年F1にいることだけど、ただ単にレースをするんじゃなく勝利するためにF1にいることなんだ。マクラーレン・ホンダには満足してるけど、僕らはまだ勝ててない。これから9月・10月までの間に来季優勝できる可能性が見いだせれば、喜んでF1に留まるよ。もしそうでない場合には、誰とでも話し合いの場を持つつもりさ」
アロンソは4戦を終えてまだ一度も完走すら出来ておらず、来季の優勝を語るには非常に難しい立場にある。とは言え、スペインGPの舞台であるカタロニア・サーキットはこれまでの4戦の舞台とは大きく異なり、エンジン出力よりもマシンのトータルバランスが重視される比較的低速のサーキットだ。
「僕らは最初の4戦でパフォーマンスを発揮できていない。僕に至ってはまだ1レースもフィニッシュ出来てないんだ。両方のマシンが完走してマイレージを稼ぐ必要があるよ。まずやるべきは今までやってきている作業を改善することだね。これは難しいことじゃない。第二には、ここで幾らかの競争力を見つけることだ。ここは過去数戦とはかなり異なるコースだし、アップデートも持ち込むから状況は変わる。」
「信頼性を向上させて勝負ができるようになる必要があるし、このレースでは二台ともが完走できればと思ってる。願わくば、これが僕らにとって新しいチャンピオンシップの始まりになればいいね」