角田裕毅の事故に対するFIA対応は「酷いミス」とアロンソ非難
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F1ハンガリーGPの予選Q3で発生した角田裕毅のクラッシュを受け、即座に赤旗を出した国際自動車連盟(FIA)の対応は「酷いミス」だと主張し、それによりラップタイムを更新するチャンスが奪われたと非難した。
ターン5での大クラッシュを受け、レースコントロールは事故発生から10秒ほどで赤旗を提示した。この際、アロンソを含む複数のドライバーはフライングラップをフィニッシュすることができなかった。
2度のF1ワールドチャンピオンは母国のテレビ局とのインタビューの中で「驚いたことに、僕が最終コーナーにいた時に赤旗が振られた。事故はターン8(実際にはターン5)で発生した。通常はクルマがラップをフィニッシュするのを待って振るのが暗黙の了解になっているというのに」と振り返った。
「FIAは時に正しい判断を下し、時に酷い間違いを犯す。今日、彼らはミスを犯した」
ラップの序盤でクルマがコース外に飛び出した場合は赤旗ではなくダブルイエローとするとの合意事項があるとは言え、今回は単に飛び出したに留まらず、コース上にデブリが飛散する事故に至り、その衝撃はメディカルカーの出動基準を満たすものだった。
アロンソは赤旗により中断を余儀なくされたラップは前のラップより「0.15秒」速かったと指摘した。
アロンソが不満を抱いたFIAの対応は赤旗だけではない。ピットレーンへと戻ったアロンソとチームメイトのランス・ストロールは、オフィシャルによりガレージではなくパルクフェルメに誘導された。
これは当初、赤旗後にセッションは再開されないとの通達が出ていたためと見られるが、その後、再開の見通しが固まったため、アロンソとストロークは後にガレージに戻ることを許可された。
これについてキャリア通算389戦を誇る史上最も経験豊富なF1ドライバーは、既に新品タイヤを使い果たしていたため、仮にこのアクシデントがなくともリザルトには影響しなかったとしつつも、「一旦、パルクフェルメに入れられ、その後、オープンになるなんてことは普通、起こらない」と不満を漏らした。