アルファタウリ・ホンダ、伊政府の決定に従いファクトリーを閉鎖

ファエンツァに位置するスクーデリア・アルファタウリのファクトリー内部の様子copyright Red Bull Content Pool

F1世界選手権に参戦するスクーデリア・アルファタウリ・ホンダは現地3月23日、イタリア政府の要請を受けて、ファエンツァのF1ファクトリーを4月3日まで閉鎖すると発表した。長靴の国は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の猛威に晒されており、経済活動が大きく制限されている。

コンテ首相は21日夜にテレビ中継を通じて、必要不可欠な財やサービス生産に必要でないあらゆる活動を全国で一時停止する方針を示した。活動が許可されるのは交通機関や郵便・配送、民間警備、清掃・消毒、公共・防衛、保健・医療サービスなどとなっており、アルファタウリの事業はこれに該当しない。

イタリア保健当局の23日付の発表によれば、累計の感染者数は6万3917人と前日より増加しているものの、21日を境に一日の新規感染者数および死者数は減少しており、国土全土の封鎖措置などの成果の兆候が見えてきている。3月22日付の首相令によって自治体間の移動制限が更に厳格化されたものの、イタリアから日本へのフライトに際しては影響はなく、空港への移動や出国については現時点では制限されていない。

アルファタウリ・ホンダはソーシャルメディアを通じて「4月3日までのロックダウン指示に続き、イタリア政府が必須でない事業の全閉鎖を決定した事に伴い、我々はファクトリーを閉鎖した。可能な限り在宅勤務で業務を進めているが、最優先事項はチームスタッフの健康だ」と発表した。

同じくイタリアのモデナ県マラネロに本拠を構えるスクーデリア・フェラーリは、F1及びF1チーム代表らの電話会議で決定したサマーブレイクの前倒し決定に伴い、19日よりファクトリーを閉鎖している。
 

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