レッドブル支援の下、アレックス・アルボンとリアム・ローソンが2021年のDTMに参戦

レッドブル・ホンダのアレックス・アルボン、2020年F1ポルトガルGPにてcopyright Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレスにレッドブル・ホンダのシートを奪われる形となったアレックス・アルボンが、2021年シーズンのドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に参戦する事が正式に決まった。

アルボンは昨年、最終的に2度の表彰台を獲得するもチームメイトのマックス・フェルスタッペンに大きく遅れを取り、レッドブルはホンダとの最終年となる2021年シーズンのレギュラードライバーとしてアルボンに代えてペレスを起用する事を決断した。

シートを失う事になったもののレッドブルとの契約は依然有効のままであり、アルボンは今年、テスト兼リザーブドライバーとしてチームに帯同する傍ら、レッドブルの支援を受けてリアム・ローソンと共にDTMに参戦する。

ただしF1に関わる業務が最優先との事でフル参戦は想定されていない。

レッドブル・レーシングのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはDTMについて「優れたドライバーとGT3スポーツカーを擁する興味深いプラットフォーム」であるとして、アルボンとローソンにとって大きな試練となるとの考えを示した。

ル・マン24時間レースウィナーであり、元F1ドライバーでもあるヘルムート・マルコはDTMの代表を務めるゲルハルト・ベルガーと旧知の仲であり、1984年から1989年にかけては自身のチーム「RSMマルコ」を率いてアルファロメオやメルセデスとタッグを組みDTMに参戦していた事もある。

ベルガーはアルボンについて「若く野心的なドライバーであり、彼の参戦はDTMにとって大きな利益だ」との談話を発表した。


2019年7月5日~7日にハンガロリンクで開催されたユーロ・フォーミュラ・オープンシリーズ第5戦で表彰台に上がったモトパークのリアム・ローソン

18歳のニュージランド人ドライバー、リアム・ローソンは、15戦中14勝という驚異的な成績でニュージーランド・フォーミュラ・フォード1600のタイトルを獲得すると、2019年にトヨタ・レーシング・シリーズでチャンピオンに輝き、ハイテックから参戦した昨年のFIA-F3選手権ではランキング5位を獲得している。

メルセデスとアストンマーチン、そしてアウディの撤退を受けDTMは、クラス1レギュレーションとメーカー重視の姿勢を捨て、2021年よりGT3レギュレーションに移行する。

今季はロシア・サンクトペテルブルク近郊の新コース、イゴラ・ドライブでの5月下旬の開幕を皮切りに9ラウンド18レースが予定されている。

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