画像15枚:セナも掲げたアキュラがF1復活!ホンダ、アメリカGPでワンオフ「1989年のプロストにあやかり優勝を」とレッドブル
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ホンダの高級車ブランド「アキュラ(Acura)」が10月22日(金)にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開幕を迎える第17戦アメリカGPで14年ぶりにF1に復活する。
ホンダ製F1パワーユニット「RA621H」を搭載するレッドブル・レーシング及びスクーデリア・アルファタウリの2チームはアキュラ最大の市場、米国でのグランプリでリアウイングとコックピット周りに同ブランドのロゴを掲げる。
また、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス、角田裕毅、ピエール・ガスリーが被るヘルメットのバイザー及びレーシングスーツにもアキュラのロゴが掲載される。
1989年のプロストにあやかり優勝を
アキュラは1989年のF1アメリカGP及びカナダGPでマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとアラン・プロストのヘルメットバイザーに使用されて以降、北米大陸のレースで度々使用されてきた。
今回は、2007年のカナダGPでワークスホンダのジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロがバイザーに使用して以来、14年ぶりの復活となる。
レッドブルのCEO兼チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは同じようにアキュラブランドを掲げて戦った32年前のUSグランプリに言及し、今週末も同じように優勝を目指したいと意欲を示した。
「北米におけるホンダの高性能ブランドであるアキュラが、モータースポーツの頂点であるF1に登場するのは全く以て真っ当かつ当然の事だ。今年のアメリカGPでアキュラを迎えることができて嬉しく思っている」
「1989年のアメリカGPでアラン・プロストがバイザーにアキュラを付けて優勝したのを覚えている。今週末も同じ結果が得られることを期待している」
画像:アキュラ仕様のマシンとヘルメット
レッドブルRB16Bとフェルスタッペン&ペレスのヘルメット
アルファタウリAT02と角田裕毅&ガスリーのヘルメット
1992年カナダGPでのアキュラ
記憶に残るような結果を、とホンダ山本MD
ホンダF1の山本雅史マネージング・ディレクターは、記憶に残るようなレースを披露したいと意気込む。
「ホンダF1の最終年に、ホンダPUを搭載するマシン4台がアキュラのロゴをまとってレースに出場できることを嬉しく思っています」
「米国や中国などで広く展開するアキュラはホンダ同様に重要なブランドで、モータースポーツにおいても長い歴史を持っており 、現在もホンダの米国レース拠点であるHonda Performance Development(HPD)とともに、デイトナ24時間などで知られる耐久シリーズや、NSX GT3を用いたGTカーシリーズに参戦して好成績を収めています」
「F1でのアキュラのロゴの使用は今回1戦限りになりますが、ホンダF1の歴史にまた一つ新たなページが加わることになります」
「1989年に初めてアキュラのロゴを使用した際はプロスト選手が見事な勝利を挙げていますので、今回のレースでも2つのチームとともに皆さんの記憶に残るような結果を残せればと思っています 」
また、アキュラのアシスタント・バイス・プレジデントを務めるエミール・コルコルは「私は生まれてからずっとF1の大ファンだ。カナダで育った子供の頃、カナダGPでセナとプロストのヘルメットにアキュラが掲げられていたのを覚えている。モータースポーツはアキュラのようなパフォーマンスブランドにとって非常に重要で、今回のレースでのレッドブルおよびアルファタウリには、これ以上ないほど期待している」と述べた。
北米大陸及び中国、メキシコ、クウェートで販売されているアキュラは「Precision Crafted Performance」 をコンセプトに掲げ、1986年に米国で初めて展開された。販売の中心はアメリカで、ホンダにとっては自社の高級車ブランドをアピールする絶好の機会となる。
アキュラは今年、スポーツセダンの2代目新型「TLX」と2代目最終モデルの「NSX」に対して2008年の「TL」以来となる「タイプS」を蘇らせ、更には2022年に「インテグラ」を復活させるなど攻勢を強めている。
アメリカGPに先立ってはレッドブル・レーシングがペレスと共にテキサス州ダラスのハーウッド地区公道でショーランを行い、アキュラ仕様のレーシングスーツをお披露目している。