全22戦でノーペナは12名、最も高い信頼性を誇ったパワーユニットは…2023年F1アブダビ PU投入状況

ホンダが2019年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入し、レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソが搭載したパワーユニット「RA619H」、2021年3月22日撮影 (2)Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2023年F1最終第23戦アブダビGPにおけるドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。本ページは必要に応じて随時アップデートされる。

2日目のフリー走行3を前にケビン・マグヌッセン(ハース)が今季7基目となるエキゾーストを開封した。

Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
ケビン・マグヌッセン 7

ギアボックス交換車両もなく、少なくとも現時点でグリッド降格ペナルティが科されるドライバーは出ない見通しだ。

2023年シーズンは23戦が予定されていたが、大規模洪水被害の影響で第6戦エミリア・ロマーニャGPは中止となった。一度もペナルティを科されずに全22戦を乗り切るのは12名となる見通しだ。

最も高い信頼性を誇ったF1パワーユニットはメルセデス製と言って良いだろう。ワークス、マクラーレン、アストンマーチン、ウィリアムズの計8台はいずれもノーペナルティでシーズンを消化する。

アルピーヌ・ルノーもまた、ペナルティを1度も受けなかった。ただしメルセデスとは異なりこちらは2台体制だ。なお全てのコンポーネントが年間割り当て基数に達したのはアルピーヌ・ルノーだけだった。

フェラーリPU勢は計6台の内、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)を除く全車が少なくとも1回の降格ペナルティを受けた。ホンダRBPT勢は4台中3台が少なくとも1回の降格を受けた。

アゼルバイジャンGPを前に競技規定が改定された事で、V6ハイブリッド・ターボ導入10年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間4基まで使用できる事となった。CE、ESは各2基まで、そしてエキゾーストは年間8セットまでに使用が制限されており、超過した場合はグリッド降格ペナルティが科される。

F1アブダビGP:パワーユニット通季投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
レッドブル・ホンダRBPT M.フェルスタッペンVER 4 4 4 4 2 2 6
S.ペレスPER 5 5 5 5 3 4 6
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 4 3 4 7
C.サインツSAI 4 4 4 4 3 2 7
メルセデス G.ラッセルRUS 4 4 4 4 2 2 4
L.ハミルトンHAM 4 4 4 4 2 2 5
アルピーヌ・ルノー E.オコンOCN 4 4 4 4 2 2 8
P.ガスリーGAS 4 4 4 4 2 2 8
マクラーレン・メルセデス O.ピアストリPIA 4 4 4 4 2 2 5
L.ノリスNOR 4 3 3 3 2 2 6
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 4 4 4 4 2 2 7
周冠宇ZHO 5 5 5 4 2 3 7
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 4 4 4 4 2 2 4
F.アロンソALO 4 4 4 4 2 2 4
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 5 5 5 4 3 3 7
N.ヒュルケンベルグHUL 5 5 5 5 2 3 8
アルファタウリ・ホンダRBPT D.リカルドRIC 4 4 4 4 3 3 6
角田裕毅TSU 5 5 5 5 3 3 7
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 4 4 4 4 2 2 5
L.サージャントSAR 4 4 4 4 2 2 4

F1アブダビGP特集

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