フェルナンド・アロンソ、遂に引退試合「長く幸せに満ちた17年間のフィナーレ」

マクラーレンのフェルナンド・アロンソ、シルバーストーンサーキットにてcopyright Mclaren

マクラーレンF1チームのフェルナンド・アロンソが、F1でのキャリア最終戦となる2018年FIA F1世界選手権第21戦アブダビGPに先立って抱負を語った。現役最強と呼ばれながらも2冠に終わったアロンソは、今シーズンを以てF1での活動に終止符を打つ。

蒼きマタドールは2001年にミナルディでF1デビューを果たし、優勝32回、ポールポジション22回、ファステストラップ23回の記録を打ち立て、2度のF1ワールドチャンピオンを獲得。F1出走312戦目のレースを最後にF1を去る。

マクラーレンはアロンソの引退の花道を飾るべく、アブダビGP一戦限りの特別仕様として、アロンソのヘルメットをモチーフとしたブルー、イエロー、レッドのカラーリングが施したMCL33をヤス・マリーナ・サーキットに投入する。

「来シーズンは充電期間」と語るアロンソは、2019年はインディ500のスポット参戦と並行して、トヨタ・ガズー・レーシングと共にWEC世界耐久選手権の後半戦にエントリー。2020年のF1復帰の可能性を除外していないものの、これがアロンソのF1での最後の勇姿となる可能性は高い。

今季開幕から5戦連続で入賞を果たし素晴らしいシーズンのスタートを切ったアロンソであったが、モナコとカナダで2戦連続のリタイヤに終わると流れが一変。MCL33のパフォーマンスは徐々に陰りを見せ始め、ロシアGP以降はノーポイント。果たして有終の美を飾れるか?

長く幸せに満ちた17年間のフィナーレ

フェルナンド・アロンソ

アブダビGPが僕にとって凄く感傷的なレースになるのは間違いない。フォーミュラ1での長く幸せに満ちた17年間のフィナーレだからね。次の人生の歩みを始めるその時が来たんだ。でも僕はポジティブな気持ちでシーズンとF1でのキャリア最終戦に挑む。楽しみだよ。

マクラーレンとの関係がインディ500でも続く事を嬉しく思ってる。共に新しいチャレンジに挑むんだ。目の前には凄くエキサイティングな物事が待っているから、自分の将来にワクワクしている。将来については今のところ、どんな可能性も除外しない。

アブダビでのレースウィークに100%集中してる。チームや友人や家族共に、全てのセッションで持てる力を最大限に引き出して頑張るつもりだ。ヤス・マリーナは難しいサーキットだけど、僕らには何も失うものはない。ストフェルと僕はいつものようにハードに戦うよ。


アブダビグランプリの戦いの舞台となるのは、1周5,554m、全21コーナーを有するヤス・マリーナ・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のレースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが優勝。2位にルイス・ハミルトン、3位にフェラーリのセバスチャン・ベッテルという結果だった。

F1アブダビGPは日本時間2018年11月23日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1アブダビGP特集

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