F1アブダビGP2016《予選》全ドライバーコメント
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メルセデスのルイス・ハミルトンがニコ・ロズベルグをコンマ3秒引き離してポールポジションを獲得した2016年のアブダビGP予選。各チームのドライバーのコメントを以下にまとめた。予選でのタイム・Top3インタビューについては、2016年F1アブダビGP予選結果をご参照あれ。
メルセデス
ルイス・ハミルトン
1位/1:38.755
「ここまでは本当に素晴らしい週末だよ。ほとんど全てのセッションでトップなんてなかなかないよね。だからすごくすごくハッピーだよ。メカニックとエンジニアたちは大変な努力をして僕の望む車をくれるんだ。いつも本当に感謝しているよ。本当に残念なのこの車で走る予選は今日が最後ってこと。速い車を運転できることはどのドライバーにとっても夢だからね。」
「今週末ずっとポールポジションの場所からスタート練習していたんだ。他の場所からスタートするつもりはなかったからね。僕に何が必要なのかは知っている。ポールを手に入れた。レースに集中できるよ。2位以下を引き離すことが次の重要なステップだね。ここで追い抜くには相当速さの差がないといけないから、スタートは肝心だよ。今晩戦略を確認して勝つためにはどうしたらいいか見ていく必要があるね。今のところ僕のペースまあまあという感じ。でも僕の後ろで起こることはコントロールすることができないよね。僕にできるのは自分自身のレースに集中することだよ。誰にも何が起きるかわからないんだ。だから僕は車が今までと同じくらい素晴らしいことを願って勝利を勝ち取るよ。」
ニコ・ロズベルグ
2位/1:39.058
「ポールを取るためにここに来たんだ。だから今日は喜んでいないよ。車のフィーリングは良かったし、最後は良いラップが刻めてたと思うよ。。でもルイスのほうがコンマ数秒速かったね。彼はは素晴らしい仕事をしたよ。レースに勝つには良い位置にいるから今シーズンを高い位置で終えたいね。明日は何回か機会があるだろうからエキサイティング戦いができるのを楽しみにしているよ。」
「ヤス・マリーナ・サーキットは素晴らしいサーキットで、昨年もとてもいい感触だったんだ。このようなシーズンを過ごすことができて嬉しいし誇りに思っているよ。今夜はヴィヴァン(ニコ・ロズベルグの妻)と友人たちとリラックスして過ごすつもりなんだ。明日最高の状態で戻ってくるよ!」
レッドブル
ダニエル・リカルド
3位/1:39.589
「3位は間違いなく嬉しい。本当にいい気分だね。今朝のFP3には手こずってしまってマックスに1秒近く負けてたんだ。(マックスの下に自分の名前があるのは)見た目が良くないよね。その後サーキットはすごく暑くなって予選がどうなるのか予想するのがとても難しかったんだ。Q1は少し遅かったんだけどQ3は充分に速くなっていったからハッピーだよ。メルセデスと違う戦略を取れるのはいいことさ。同じ戦略では彼らのほうが速いだろうから、スタートしたら彼らより少し長く走って、レース終盤には恐らく彼らとは違うタイヤを履いているだろうから、それで彼らの前に出るんだ。」
「もちろん彼らの立場になりたいよ。二人共僕らよりプレッシャーがかかっているからね。羨ましいよ。もし明日勝てるチャンスが巡ってくるなら手加減しないよ。タイトルを争っている彼らを尊重するけど、もし扉が開いたら追い抜くよ。簡単じゃないだろうけどね。」
マックス・フェルスタッペン
6位/1:39.818
「今日の6位という結果にはかなりがっかりしてる。Q3まではマシンには何の問題もなくうまくいってたんだけどね。最後のアタックでハードに攻めてコンマ数秒稼いだんだけど、11コーナーでタイヤをロックさせてしまった。あれがなければ3番手だったと思う。ここでのペースとマシンの感触が良かっただけにちょっと残念だよ。もう少し順位がよかったらなあ。。」
「僕らはスーパーソフトタイヤで決勝をスタートするタイヤ戦略だから、良いスタートを切ってその後は後続のマシンに気を配る必要があるんだ。少しでも長く最初のスティントを伸ばさなきゃね。このタイヤは高い路面温度で上手く作動するから、スタート時にはもってこいなんだよ。今週末はずっといい感じだから、明日の決勝ではもっと上の順位でゴールすることが目標さ。自分なりのやり方で彼らを捉えるよ。今日のことは今日のこととして、力強いレースをして良い結果でシーズンを締めくくれるように頑張るつもりだ。」
フェラーリ
キミ・ライコネン
4位/1:39.604
「かなり良い予選だった。終日マシンは思い通りに動いてくれてたよ。フリー走行の時よりも良かったね。今日はベストな結果を成し得たし、それは3位を取るには十分すぎるくらいだった。でも、完璧なラップをまとめることはできなかった。大抵ぼくらは決勝では速いんだけど、ここでのメルセデス勢は本当に強いので、明日彼らに立ち向かうのは難しいと思ってる。明日はベストを尽くすだけだよ。」
セバスチャン・ベッテル
5位/1:39.661
「予選結果には満足してないよ。マシンバランスに手を焼いてしまってね。最後には良くなったんだけど、前を走ってたフェルスタッペンがタイヤスモークを上げるのを見て気が散ってしまい、最終セクターで少し雑になってしまったんだ。FP3を終えた時、メルセデスと戦うのは難しいにしろ、レッドブルには立ち向かえると思っていたよ。でも、あんなことが起こってしまったのでラップをまとめきることができなかった。思うに僕らは少しばかり路面状況の向上を期待しすぎていたかもしれないね。」
「明日に関しては前向きだよ。メルセデスの背中は遠いけど、レッドブルの前には出たいと思ってる。僕らは彼らより柔らかいコンパウンドのタイヤでスタートするので最初のラップでは優位に立てるはずさ。」
マクラーレン・ホンダ
フェルナンド・アロンソ
9位/1:41.106
「今日は喜ばないと!いい予選結果だったね」
「ここのコンディションはいつも難しいんだ。FP3は暑いけど予選になるとすごく涼しくなる。どうなって何が起こるのか予め予測しておく必要があるってことなんだよ。コンディションがどう変わっていくかわからないからセットアップは詰め過ぎないようにしておくんだ。」
「良かったのは、僕らの車は競争的だと感じたし、Q3に進出して9位で今シーズンを締めくくれたというのは極めてポジティブだよね。僕らは車のパフォーマンスを全て活用できたと思うよ。」
「チャンピオンシップの面から見ると大きな脅威はないんだ。明日は今の位置より高い順位でフィニッシュするは難しいかもしれないね。今年最後のレースを楽しんで、高い位置でゴールしてポイントが取れるといいね!」
ジェンソン・バトン
12位/1:41.272
「楽しめたよ。トラックが涼しくなってフロントエンドのグリップを得る為に車のバランスをとる必要があったんだけど車の中からは何もできなかった。アンダーステアで何秒か失ってしまったよ。」
「公平に言えば、そうはいっても12位は明日の決勝に向けて悪い位置じゃないよね。タイヤレギュレーションのおかげで新しいタイヤでスタートできるし、大抵トップ10以降からスタートしたほうが自由な戦略がとれるからね。今日の良い予選よりさらに良い決勝にしたいね。」
「どのコンパウンドのタイヤもここでは長く保つんだ。明日何が起こるのか、面白くなりそうだね。ポイントは獲得できるはずだよ!」
長谷川祐介
ホンダF1プロジェクトリーダー
「マクラーレン・ホンダは2016年シーズン最後の予選を終えることができました。フェルナンドはQ3に進み9位、ジェンソンは12位でした。12位は新しいタイヤでスタートできる良い位置ですね。」
「両ドライバーとも車のバランスとパフォーマンス、それぞれのセッションに満足しており、明日の決勝を楽しみにしています。チームにとってとても心強いことです。」
「FP3は忙しいセッションでした。チームはプロとして素晴らしい仕事をし予選のためのセットアップをしました。ここでのレースペースはいいと思うので、今年最後のレースでの成功を願っています。」
フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ
7位/1:40.501
「7位はぼくらのできる最高の結果だと思うから嬉しいよ。今週末走り足りないと感じていたからこのタイムには満足しているよ。FP1は走らずFP3は半分しか走れなかったからね。予選は厳しいかなと思っていたんだけど車は予選セッション中に良くなっていったから自身を持ってプッシュできたよ。このいい流れのまま明日をむかえて、フォース・インディアでの最後を飾りたいよ。前の6台の車には追いつかないだろうけど挑戦するよ!」
セルジオ・ペレス
8位/1:40.519
「2台とも4列目からスタートできるからチームとしての結果には満足しているんだ。でももう少しできたはずだから自分のパフォーマンスとしては嬉しくないよ。最後のラップでは少しアンダーステアが出ていたからカウンターを当てて走るラインを変えてみたんだけど、すごく上手くはいかなかったんだ。上手くまとめられれば7位だったかもしれないけど、ニコが前だった。チームのために素晴らしい結果を出したね。チームメイトとの最後のレース、他の車と戦って高い場所でシーズンを終えるのを楽しみにしているよ。コンストラクターズタイトルを4位で終えるのがチームにとって本当に大事なことなのでライバルよりもポイントを稼ぐよ!」
ウィリアムズ
フェリペ・マッサ
10位/1:41.213
「とても簡単な予選ではなかったけど結果には満足しているよ。正直に言えばタイヤには満足できなかったけどものすごく頑張って絞り出したんだ。Q2のタイムが良かったことは重要だね。Q3でもう少し良くなると予想してたんだけど多分Q2ほどタイヤからグリップを得られなかったんじゃないかな。僕らは予想していた位置から遠く離れてはいないから他の車とどう戦えるのか見ていかないとね。」
バルテリ・ボッタス
11位/1:41.084
「Q3に行きたかったよ。でもスーパーソフトに比べてウルトラソフトではグリップが得られなかったんだ。スーパーソフトでの車の感触は良かったけどウルトラソフトは駄目だったね。とはいっても明日はまた別。11位はタイヤ選択が自由にできるから可能性は広がるよ。」
「最近フォース・インディアに前を行かれているからチームのためにもそしてフェリペのためにも良い結果を出してシーズンを締めくくりたいね。一番前ではタイトル争いが繰り広げられるからかなりエキサイティングになると思うよ!」