フェリペ・マッサ、16年のF1キャリアを入賞で締め括る「歩んできた道を誇りに思う」F1アブダビGP《決勝》

アブダビGPでのウィリアムズF1集合写真copyright WilliamsRacing

17年シーズンF1最終戦を終えて、ウィリアムズのフェリペ・マッサとランス・ストロールがそれぞれコメントを発表した。36歳のマッサにとっては16年に渡るF1でのキャリアに終止符を打つ最後のレース、269戦目のレースとなったアブダビGPを10位入賞で締め括った。ウィリアムズはコンストラクター5位となり、ワークスのルノーを上回ってみせた。

テクニカル・ディレクターのパディ・ロウは「F1で偉大なキャリアを歩み続けてきたフェリペにとってのラストランという事もあり、チーム内には多くの想いが渦巻いていた」と、チーム内の雰囲気がマッサ一色であったと語る。オープニングラップでフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)との接近戦からポジションを守ったマッサだが、ピットストップ後のタイヤが機能していない状況でオーバーテイクを許し一つ順位を失った。

人生最後のF1チェッカーフラッグを受けた後はホームストレート上でドーナツターンを披露、世界中のファン・キャリアを支えた関係者全員に向けて感謝の気持ちを表現した。長きF1キャリアをエンジニアとして、親友として、そして良き師として支え続けてきたロブ・スメドレーは、これ以上素晴らしい身の引き方はないと語る。

「我々のマシンは必要とされる速さを備えていないが、彼はそんなマシンで自身が未だにトップレベルにある事を証明した。このマシンであれ以上の成績を上げるのは無理だったと断言できる。彼はチームから愛され、パドック全体からも愛されていた。彼は実力があるままに引退することになるが、去り方としてこれ以上の道はない」

ウィリアムズ:ブラジルGP決勝を終えて

フェリペ・マッサ決勝: 10位, グリッド: 10位

最高の気分だよ。16年に渡る素晴らしいレース、パドックで会った偉大な人たち、世界最高のドライバー達への挑戦、自分が歩んできた道を本当に誇らしく思う。本音を言えば、人生でこんな経験ができて凄くラッキーだって思ってるんだ。家族とこのような素晴らしいチャンスを与えてくれたすべての人達に感謝してる。レースは良かった。最後まで戦い続けた。ツイてないことにピットストップの後でポジションを失ってしまったけど、全体的に言って本当に満足している。

ランス・ストロール決勝: 1位, グリッド: 15位

まずは今シーズンのあらゆる事についてチームにお礼を言いたい。今年のハイライトはバクーとモンツァのレースだね。あれは本当に素晴らしかった。シーズンに渡って素晴らしいレースをし、7回ポイント圏内でフィニッシュできた。チーム皆の努力に感謝してるし、このチームの一員であることを誇りに思ってる。

今日は良いレースとはならなかった。僕はネガティブである事が嫌いだけど、今週末は全くうまくやれなかった。タイヤを作動させられなくて、そこでレースが終わってしまった。今日は戦うことすらできなかった。

3回ピットストップしてみたけど、それでも全然駄目だったんだ。最後の2つの週末は忘れるべきレースになってしまったね。その前は上手くやれてたんだけど。タイヤ関連の何かだって事は分かってるけど、何が悪かったのかを理解しないとね。以前はマシンに自信を感じていたのに、今日はラップタイムのかなりの大部分を失ってた。

今は少し休むつもりだけど、可能な限り力強い状態で2018年を迎えられるように、その後は仕事に戻ってこれまで以上に懸命に働くつもりだよ。


今季最後のレースは、予選1位のバルテリ・ボッタスがそのまま逃げ切りポール・トゥ・ウイン。2位にはルイス・ハミルトンが続き3位以下を大きく引き離してフィニッシュ、チャンピオンチームの独壇場となった。決勝の詳細は、2017年F1アブダビGP決勝順位結果を参照されたい。

F1アブダビGP特集

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