確定は4名のみ、注目バトルは? F1アブダビGPで最終決着のドライバー及びチーム選手権争い
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チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「手を抜くつもりはない」としているが、既に両選手権を手中に収めたレッドブル・レーシングにとって、ランキング争いという点で最終戦のアブダビGPが消化試合である事は確かだ。
しかしながらドライバーズ・ランキングで確定しているのは4名、コンストラクターズ・ランキングで確定しているのは2チームと、フィールドの他の場所ではヤス・マリーナ・サーキットでチェッカーフラッグが振られる最後の瞬間まで熾烈なバトルが続く事になる。
ドライバーズ選手権
ドライバーズ・ランキングでは3年連続のタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を含むトップ3及び、ジョージ・ラッセル(メルセデス)のランキング8位が確定した。
前戦ラスベガスGPで3位表彰台に上がった事でセルジオ・ペレス(レッドブル)はランキング2位を確保。ルイス・ハミルトン(メルセデス)は3位が確定した。
最激戦区はトップ4争いだ。フェラーリ勢を含む以下の4名のドライバーが12点差でひしめく。特に同じスペイン出身の師弟コンビ、カルロス・サインツとフェルナンド・アロンソは同一ポイントで最終戦に臨む。
- 4位:カルロス・サインツ(フェラーリ)
- 5位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)- 0点
- 6位:ランド・ノリス(マクラーレン)- 5点
- 7位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)- 12点
ランキング9位争いはオスカー・ピアストリとランス・ストロールの一騎打ちだが、ストロールはピエール・ガスリーとエステバン・オコンのアルピーヌ勢にポジションを奪われる可能性もある。
- 9位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
- 10位:ランス・ストロール(アストンマーチン)- 16点
- 11位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)- 27点
- 12位:エステバン・オコン(アルピーヌ) – 31点
ランキング13位以下はアレックス・アルボンが頭一つ飛び抜けているものの、14位につける角田裕毅とは14点で、理論的には21位のチームメイト、ローガン・サージェントまでが逆転可能な状況だ。
- 13位:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
- 14位:角田裕毅(アルファタウリ)- 14点
- 15位:バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)- 17点
- 16位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)- 18点
- 17位:ダニエル・リカルド(アルファタウリ)- 21点
- 18位:周冠宇(アルファロメオ)- 21点
- 19位:ケビン・マグヌッセン(ハース)- 24点
- 20位:リアム・ローソン(アルファタウリ)- 25点
- 21位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)- 26点
- 22位:ニック・デ・フリース(アルファタウリ)- 27点
コンストラクターズ選手権
確定しているのはレッドブル・レーシングのチャンピオンとアルピーヌの6位のみだ。
コンストラクターズ・ランキングがチームの威信を賭けた争いである事は当然だが、それ以上に順位が一つ違うだけで分配金が数億円異なるため、特にプライベーターにとってはドライバーズ選手権(ただしチャンピオンを除く)より遥かに重要度が高い。
最も熾烈なのはフェラーリとメルセデスによるランキング2位争いで、その差は僅か4ポイントしかない。
3位浮上の可能性が潰えたマクラーレンにとってアブダビGPは、11点差で迫るアルピーヌに対しての防衛戦となる。
ランキング7位以下は未確定。ウィリアムズは8位アルファタウリに7点差、9位アルファロメオに12点差、最下位ハースに16点差でアブダビGPに臨む。