ル・マン24決勝《4h》途中経過：トヨタ揃って前進、雨を経てAFコルセがファクトリーをリード

Published：2024/6/16 04:55

2024年FIA世界耐久選手権（WEC）第4戦、第92回ル・マン24時間レースが15日(土)日本時間23時にスタートを迎え、4時間経過時点でサテライトチームのAFコルセ83号車フェラーリ499P（ロバート・クビサ、ロバート・シュワルツマン、イェ・イーフェイ）がファクトリーチームをリードする。

トヨタ・ガズー・レーシング勢は8号車（セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮）が1分23秒遅れの5番手、クラス最後尾グリッドに着いた7号車（ホセ・マリア・ロペス、小林可夢偉、ニック・デ・フリース）が1分39秒遅れの9番手を走行。揃ってスタートポジションから前進した。

レース開始直後、3台のフェラーリLMHが猛烈なスタートを切り、ニクラス・ニールセンがドライブする50号車が4番手から2番手に浮上。ポールシッターの6号車ポルシェ963を交わしてインディアナポリスでトップに立つと、姉妹車51号車が2番手に続いた。

すると今度は6号車ポルシェがピットストップでの迅速な作業を通して首位を奪還。50号車フェラーリはファストレーンに合流した際、セバスチャン・ボーデがドライブする3号車キャデラックと接触しかけ、10秒ペナルティを受けた。

15号車BMW M ハイブリッド V8（ドリス・ファントール、ラファエル・マルチェッロ、マルコ・ヴィットマン）はスピンを喫してバリアに軽く衝突。最初の犠牲者となり、ハイパーカークラス最後尾に後退した。

現地17時37分に雨粒が降り始め、その1分後にはポルシェカーブで土砂降りとなったため、数台のクルマがウェットタイヤに交換するためにピットインしたが、全長13.626kmのサルト・サーキットのコースの大部分はドライ。結果的に再びスリックを履くべくピットインした。

唯一、ウェットタイヤでステイアウトしたロビン・フラインスがドライブする20号車BMW M ハイブリッド V8はフォードシケインで縁石に乗り上げた後、コントロールを失ってクラッシュしたが、22分間の修復を経てレースに復帰した。

最初のリタイヤはビスタAFコルセの54号車フェラーリ296 LMGT3だった。トーマス・フロールはミュルサンヌでコースアウトすると、その数分後にダンロップ・シケインでクラッシュ。4時間を前にレースを終えた。

昨年のLMP2クラスで優勝したインター・ユーロポール・コンペティションは34号車が一時トップに立ったが、左前輪を失ってピットイン。3時間25分後にフルコースイエローが宣告された。

同じLMP2クラスでは、ユナイテッド・オートスポーツUSAの23号車がオルタネーター・プーリーの破損によりタイムを大幅に失った。姉妹車の22号車はノーラン・シーゲルがフォード・シケインでレネ・ビンダー駆る33号車オレカと接触。ダブルイエローを招いた。シーゲルはドライブスルーペナルティを受けた。

ル・マン24テレビ放送、オンボード映像