ロバート・クビサ
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6年ぶりのF1公式テストに臨んだロバート・クビサ「先の事を話すには時期尚早」F1ハンガリーテスト《2日目》

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ルノー・スポールは8月2日(水)に開催されたF1合同ハンガリーテストに、ラリー競技中に大怪我を負った事でF1キャリアが絶たれていたロバート・クビサを招集した。6年ぶりとなるF1公式テストに臨んだクビサは、体に何も問題がないかのごとく142周、距離にして600km以上を走り込んだ。BMWザウバーとルノーで計76回のグランプリ出走経験を持つクビサは、未だに右手の自由が効かない。

パーマーから0.4秒落ちの速さを示したクビサ

ウルトラソフトタイヤを履いたクビサは、午後のセッションで1分18秒572の4番手タイムを記録した。トップタイムを記録したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)からは1.448秒、ルノーのレースドライバーを務めるニコ・ヒュルケンベルグがハンガリーGP予選で記録したタイムからは1.104秒遅れ、同ジョリオン・パーマーのタイムに対しては0.157秒遅れた。

ハンガリーGPではウルトラソフトは持ち込まれなかったため同じ土俵で比較する事はできないが、1日目のテストでのウルトラソフトは、スーパーソフトに対し0.3秒ほどのゲインを示していた。これを考慮に入れると、コンディションは異なれど、“新人”クビサはパーマーのコンマ4秒落ち相当の速さを示した事になる

来季F1復帰の可能性について

クビサは、6月と7月に2012年式ロータスE20でプライベートテストを行っており、ルノーは今回のテストでクビサの来季F1復帰を評価すると公言している。走行を終えたクビサは、今後の事を話すには時期尚早だと語り、復帰の可能性については明言を避けた

「今日ここでRS17を走らせるのは素晴らしい気分だったよ。多くのファンが僕のために会場に足を運んでくれて本当に嬉しかった。彼らに感謝するよ。今日のテストまでは信じられない道のりだったし、自分自身に何度も問いかけたものさ」

「最新世代のF1マシンは、過去に僕が乗ったマシンとはかなり違っていたから多くの事を学んだよ。マシンは以前のものに比べてワイドになったよね。チームが用意してくれたプログラムを通して作業を行ったわけだけど、僕らは良いステップアップを果たせたんじゃないかな。RS17と2017年のピレリタイヤについてはかなり理解することができたよ」

テストが終わったばかりの今の段階で、今後の見通しについて話すのはせっかち過ぎるよ。今は、今回のチャンスをくれたルノー・スポールF1チームの皆に心から感謝を言いたい」

スポーティング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、クビサのフィードバックのお陰で夏明け以降の後半戦に向けて更なる改善を行うことができる、と述べるに留めた。

F1ハンガリーテスト《2日目》順位結果