ウィリアムズF1、2020年の新車「FW43」を世界初公開…英国の名門 再建なるか

ウィリアムズ・レーシングの2020年型F1マシン「FW43」スタジオショットー正面copyright Williams

ウィリアムズ・レーシングは2月17日(月)、2020年のF1世界選手権に投じる新車「FW43」を世界初公開した。英国の名門チームは今年、コンストラクター選手権最下位からの脱出を目指す事になる。

1977年のチーム創設以来、7度のドライバーズタイトル7と9度のコンストラクターズタイトルに輝いたウィリアムズだが、昨年はマシン開発の遅れからシーズンを通して最下位争いを続け、開発の陣頭指揮を取ったパディー・ロウが解雇されるなど、忘れ去りたいシーズンを過ごした。

カラーリングとしては、ブルーを基調とした昨季型「FW42」とは異なり、タイトルスポンサーを務めるROKITの赤いブランドカラーが追加され、少なからずユニオン・ジャックを感じさせる配色に仕上げられた。マシン後部には、全面改良が施された王者メルセデスが放つ最新型F1パワーユニット「M11 EQ Performance」を搭載する。

大富豪の父を持つラティフィの加入によって、多くのスポンサーを獲得したウィリアムズ。「FW43」のフロントノーズにはカナダロイヤル銀行(RBC)のロゴが、インダクションポッド脇にはイタリアのコーヒー焙煎業者「ラバッツァ」のロゴが確認できる。

新車発表に際してクレア・ウィリアムズ副代表は「今年はチームにとって新たなスタート。弱点を克服するため、競争力のあるレースカーを開発するために、私達は時間を費やして適切な人材、構造、手順、資源を確保してきました。チーム内の誰もが、ウィリアムズ再建のために全力を尽くしています。私たちの闘志は不滅です。自分たちが目指す場所に戻れるまで、全員で戦い続けます」と語った。

ドライバーラインナップとしては、ロバート・クビサの代わりにカナダ出身のニコラス・ラティフィが新たに加入し、若手のホープ、ジョージ・ラッセルをチームメイトとして今年F1デビューを果たす。開発・リザーブにはジャック・エイトケン、ロイ・ニッサニー、ジェイミー・チャドウィック、ダン・ティクタムが控える。

ウィリアムズは新車画像をリリースした後、スペインのカタロニア・サーキットで「FW43」のシェイクダウンを開始した。

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