角田裕毅の来季や如何に? 2023年の空席とF1を去る可能性があるドライバー / F1契約状況のまとめ
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セルジオ・ペレスがレッドブル・レーシングとの契約を2年延長した事に伴い、フェラーリとメルセデスを含むトップ3チームの来季ドライバーラインナップが確定した。
ミッドフィールドにはまだ、2023年に向けて7つのシートが空いている。一体誰が契約更新を掴み取り、誰が今シーズン末限りでF1を去るのだろうか? 以下は今季グリッドに並ぶ全20名の契約状況だ。
ドライバー | チーム | 契約終了年 |
---|---|---|
フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 2022年 |
角田裕毅 | アルファタウリ | 2022年 |
セバスチャン・ベッテル | アストンマーチン | 2022年 |
周冠宇 | アルファロメオ | 2022年 |
アレックス・アルボン | ウィリアムズ | 2022年 |
ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 2022年 |
ミック・シューマッハ | ハースF1 | 2022年 |
ルイス・ハミルトン | メルセデス | 2023年 |
ジョージ・ラッセル | メルセデス | 2023年 |
ダニエル・リカルド | マクラーレン | 2023年 |
ピエール・ガスリー | アルファタウリ | 2023年 |
ケビン・マグヌッセン | ハースF1 | 2023年 |
セルジオ・ペレス | レッドブル | 2024年 |
シャルル・ルクレール | フェラーリ | 2024年 |
カルロス・サインツ | フェラーリ | 2024年 |
エステバン・オコン | アルピーヌ | 2024年 |
ランド・ノリス | マクラーレン | 2025年 |
バルテリ・ボッタス | アルファロメオ | 2025年 |
マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 2028年 |
ランス・ストロール | アストンマーチン | 未来永劫? |
2022年シーズン末を以て契約が満了を迎える中で、開幕7戦のパフォーマンスを見る限り残留の可能性が高そうなのは角田裕毅、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテル、アレックス・アルボンだ。ベッテルに関しては本人が望みさえすれば、という条件付きだが。
角田裕毅の来季についてはいつ発表があるのだろうか? モナコでの週末を前にこの点について問われた角田裕毅は以下の様に答えている。
「どうでしょうね。まあ、今は兎に角、目標に掲げるコンストラクターズ・チャンピオンシップのために、チームのためにできる限りクルマを開発する事に専念しているだけで、それ以外のことは分かりません」
正確に言えば、ピエール・ガスリーはレッドブルと2023年末までの契約を結んでいるだけで、アルファタウリの来季シートが確定しているわけではないが、ダニエル・リカルドとの契約が早期解除されマクラーレンに空きが出るなどしない限り、今年は積極的に動く必要性は低いように見える。来季末にはルイス・ハミルトンとメルセデスの契約が満了を迎える。
パフォーマンス的に先行き不透明感が拭えないのはニコラス・ラティフィ、ミック・シューマッハ、そして周冠宇の3名だ。
周冠宇に関しては僚友バルテリ・ボッタスと比較すると大きく見劣りする。ただし、まだ一年目の新人で、ルーキーとしては目立ったミスも少なく、チャイナマネーをチームに持ち込むだけでなく、中国市場とのグリッド最大の架け橋であるというマーケティング的価値もあって、他の2名よりは残留の可能性が高そうに見える。だた、後ろにはアカデミードライバーのテオ・プルシェールが控えており楽観はできない。
シューマッハとラティフィは開発競争が決め手の今年、クラッシュによってチームに多大な損失を与えている。
偉大なF1ワールドチャンピオンを父に持つ2年目のドイツ人ドライバーはF1デビュー以来、まだ1ポイントも獲得できていない。昨シーズンは僚友ニキータ・マゼピンを上回ったものの、評価が確立されたベテランのケビン・マグヌッセンをチームメイトに迎えた今年は、実力の差が歴然と現れている。
クラッシュの件は確かにチームにとって痛手だが、シューマッハを抱えることでメディア露出という点でハースが利益を得ている事も、また確かで、2年目という状況を考えれば、チームが早急に結論づける必要は、騒がれている程に大きくはないかもしれない。
最も厳しい状況にあるのはラティフィだろう。チームに多額の資金を持ち込んでいる事がシート獲得の大きな要因だが、新加入のアルボンに遅れを取り、オスカー・ピアストリやニック・デ・フリースといった魅力的な代替候補が噂される中、かつてないほどのプレッシャーにさらされているであろう事は疑いない。
ただ、如何に色々思惑を巡らせたところで、F1における契約ストーリーがどう転ぶかが全く分からないのは過去を見れば明らかで、サマーブレイク、そして後半戦の序盤に向けてサプライズがあっても不思議ではない。