2023年の目標は? 角田裕毅、ドライバーズランキングでの具体的な数字に言及
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プレシーズンテストが繰り広げられているバーレーンで角田裕毅(アルファタウリ)は、2023年シーズンに向けての「個人的な目標」をドライバーズランキングに設定している事を明かした。
3年目の正念場となる今季に掲げるのは、週末に対するアプローチといった方法論や、自身が思うような走りをする事といった、達成基準が主観的なものではない。客観的なジャッジに耐えうる数字だ。
テスト初日を終えて角田裕毅は、2023年に向けての「個人的な目標」について問われると「ドライバーズ・チャンピオンシップでの10位以内」だと明かした。
「あとは兎に角、レース毎に最高のパフォーマンスでドライブすることですね。それが出来れば結果に繋がると思っています」
「チームとしてはチャンピオンシップで5位か6位という目標を掲げていますので、そのためにはドライバーとして一貫してポイントをとり続けていく必要があります」
目標達成のための一つの目安としては、2023年型「AT04」が5番目に速いマシンである必要がある。
通常の週末より遥かに変数が多いプレシーズンテストの結果だけを以て序列を予想するのは非常に困難だが、メルセデスはやや不安が残るものの、それでもレッドブル、フェラーリを含めたトップ3は昨季と変わらない雰囲気だ。
アルピーヌが手の内を見せていない感がある事もあってミッドフィールドのオーダーは予想するのが一層難しいが、フェルナンド・アロンソ駆るアストンマーチン「AMR23」は印象的なペースを示しており、アルファロメオやウィリアムズもポテンシャルを感じさせている。
アルファタウリは昨年、コンストラクターズ選手権9位に転落した。ピエール・ガスリーは14位、角田裕毅は17位に留まった。
トップ10入りというのはかなり野心的に感じられるが、それだけチーム全体が「AT04」の潜在能力を高く見ているということなのだろう。
チームメイトのニック・デ・フリースはやや慎重だが、初の本格走行を経て角田裕毅は「AT04」について、前季型と比較して「明らかに進化」しており「十分なポテンシャル」があると主張した。
アルファタウリは秘められているとするパフォーマンスを引き出せるだろうか。プレシーズンテスト最終3日目の夕刻以降に予想される角田裕毅の予選ランに注目したい。