動画:Wシリーズ・スパ予選で6台が絡む大クラッシュ、2名が病院搬送…またもラディオン

スパ・フランコルシャンで2021年8月27日に行われたWシリーズ・スパ予選での大クラッシュcopyright @beitskevisser

2021年8月27日にスパ・フランコルシャンで開催されたF1のサポートレース、Wシリーズの予選で6台が絡む大クラッシュが発生。エイラ・アグレンとベイスク・フィッセールが近くの病院に搬送されたが、幸いにも6名全員が無事だった。

事故はF1ベルギーGPの2回目のプラクティスの後、オー・ルージュ、ラディオン間で発生した。振り始めた小雨で路面状況が悪化したか、先頭の複数台が相次いでスピン。これに後続車両が次々と衝突した。フィッセールのマシンはタイヤバリアを超える高さまで持ち上げられた。

セッションは直ちに赤旗中断となり、マーシャルやメディカルカーを含むサーキット関係者が現場に駆けつけた。以下の動画(1:38:10~)が事故の衝撃度を物語る。

https://www.youtube.com/watch?v=ItNKhHxqVys

Wシリーズは事故後「インシデントに巻き込まれた全てのドライバーは医師の診断を受けており、うち2人のドライバー(エイラ・アグレンとベイスク・フィッセール)は更なる検査のために病院に搬送された」との声明を発表した。

その後アグレンは退院。フィッセールは現在も入院中だが、CTスキャンとX線検査の結果、骨折は確認されなかったとのメッセージをSNSで寄せた。

セッションはクラッシュから30分後に再開。ポイントリーダーのジェイミー・チャドウィックがアリス・パウエルら残った12名のドライバーを抑えてポールポジションを獲得した。日本の小山美姫は9番手となった。

ラディオンでの事故と言えば、アントワーヌ・ユベールが事故死した2019年のFIA-F2選手権スパが記憶に新しい。

今回の事故により、同区間のレイアウト変更議論が熱を帯びる事は避けられそうにない。

先月末に行われたスパ24時間レースでは、ウィリアムズF1のリザーブドライバーであるジャック・エイトケンがラディオンでクラッシュを喫して鎖骨と脊椎を骨折。今回の事故を受けて、変更に向けた議論が必要だと訴えた。

エイトケンの事故に関しては、フェラーリF1のテストドライバーのカラム・アイロットが「このコーナーは変更が必要だと言うのに、まだ何も変わっていない事に本当に驚いている。もうたくさんだ」と憤りを示していた。

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