フェルスタッペン「超いいヤツ」F1グリッド上の”親友”は誰? 同世代ドライバーを語る
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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がF1グリッドにおける”親友”として名前を挙げたのは、ジュニア時代から切磋琢磨してきたシャルル・ルクレール(フェラーリ)やジョージ・ラッセル(メルセデス)ではなくランド・ノリス(マクラーレン)だった。
ノリスはシャイだけど超いいヤツ
ノリスについてフェルスタッペンはバーレーンGPを前に英「Daily Mail」とのインタビューの中で、「ランドとは本当に仲が良いんだ。彼は兎に角、自分らしく自然体だからね。グリッドにおける親友だよ」と語った。
「何年も前のゴーカート時代から彼が凄く速いことはハッキリと分かっていたんだけど、レースで対戦したことはなかった。それでも、あらゆる面において生粋のドライバーだって感じた」
「兎に角、パフォーマンスに波がなく常に上位を争っていたから、将来的にF1に行くのは当然って感じだった。(今のF1ドライバーの中には)速さはあるけど理由の説明がつかない人が何人かいるけどね」
「ランドは自分のやっていることを理解しているし、それはマクラーレンにとって良いことだと思ってる。F1に来た当時は少しばかり精神的に打ちのめされていたけどね。ランドは少し内気なところがあるんだ。でも超いいヤツだよ」
今は所属を離れたものの、2歳年下のノリスはかつて世界的な強豪シムレースチーム「Team Redline」でフェルスタッペンとチームメイト関係にあり、プライベートでも頻繁に連絡を取り合ってきた。
また、NetflixのF1ドキュメンタリー「Drive to Survive」での描写を巡っては「本当に良い奴なのに、ランドが少し嫌な奴に見える」とフェルスタッペンが苛立ちをあらわにする場面もあった。
ノリスは2025年末までマクラーレンに留まる予定だが、パフォーマンス条項が設けられている場合、契約を早期解除する事が可能だ。
これは、それよりも前にフリーエージェントとなる可能性がある事を意味する。セルジオ・ペレスが現行契約を以てレッドブルを離れた場合、2年後のフェルスタッペンのチームメイトはノリスという可能性もある。
ただ、当事者双方がこれをどう判断するかは興味深いところだ。トップチームで同じマシンを駆る者同士という関係になれば、これまで培ってきた友情にヒビが入る可能性もある。
幼少期からの好敵手ルクレール、F1王者の素質持つラッセル
なおノリスとは異なり、ルクレールはフェルスタッペンにとってカート時代からのライバルで、当時はかなり「衝突」しあった仲だった。
「僕らはお互いに勝利を巡ってトップを争っていたし、当時は10代と若かったせいもあって、会話する事はあまりなかったんだ」とフェルスタッペンは振り返る。
「でも時が経つにつれて関係は深まっていき、今ではお互いを本当に尊敬し合っている。モナコでもレストランなんかで、たまに会うんだ」
「シャルルは常に1ラップが速く、恐れを知らないし、クルマをねじ伏せる事に喜びを感じるタイプだし、ちょっとやそっとのことではへこたれない」
「それに自分の能力に自信を持っている。偉大なF1ドライバーの条件を兼ね備えた人物だよ」
ラッセルもまた、ジュニア時代からの付き合いだが、レース以外の場で共に時間を過ごした事はあまりないそうだ。
とは言え、最近フェルスタッペンが住むモナコに引っ越してきたため、今後はご近所付き合いが増えるかもしれない。
ラッセルについてフェルスタッペンは、ひと目見ただけでその才能が分かる生来の才能を持ったドライバーであるとして「ワールドチャンピオンになる可能性を秘めている」と評した。