3度のF1王者フェルスタッペン、レンタカー会社からメルセデスAMG GTの運転を拒否される
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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がメルセデスの高性能スポーツカー「AMG GT」のドライブをレンタカー会社から拒否されたようだ。
英紙「The Sun」によると、オフシーズンを満喫する26歳のオランダ人ドライバーは12月18日(月)、家族や友人ら共に3機のプライベートジェットでポルトガルに飛んだ。
目的地は2年前にポルトガルGPが行われたアルガルベ・サーキット。2日間に渡ってコースを借り切り、内輪でレースを楽しむ計画を立てていたようだ。
ファロ空港に降り立った後、フェルスタッペンはドイツに本拠を構えるレンタカー会社「SIXT」でサーキットまでの移動用として20台ほど車を借りた。
その内の1台がメルセデス AMG GTで、フェルスタッペンは自身が運転する事を望んでいたものの、レンタカー会社のスタッフは年齢を理由に運転を認めなかった。
4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載するメルセデス AMG GTは最高速300km/hオーバーという屈指の動力性能を持つ。
フェルスタッペンは「ショックを受けた」が、指示に従ってAMG GTほど速くはないBMW 5 シリーズ セダンで妥協した。AMG GTはマネージャーのレイモンド・フェルミューレンが代わりにドライブした。
F1はAMG GTを遥かに上回る異次元の速さで勝敗を競うスポーツだ。それを3度制した著名なプロドライバー、それもF1史上最強・最速とも評価されるフェルスタッペンが運転を拒否されたというのは少し驚きだが、「保険上の理由」から30歳以上である必要があったという。
とは言えSIXTの広報担当者は、今回は特例を適用すべき特殊なケースであったと認めてフェルスタッペンに謝罪すると共に、今後は一切の制限なく希望する車種を貸し出す方針だと説明した。
広報担当者は「もちろん、彼のドライビングスキルやパワフルな車での経験に疑いの余地はない」と述べた。
フェルスタッペンは2015年に17歳165日で史上最年少F1デビューを果たすと、レッドブル昇格の初戦でグランプリ初優勝を飾り、これまでに優勝53回、表彰台98回を獲得。今年、3年連続でドライバーズ・チャンピオンシップを制した。