乗車も撮影も楽しめる!”世界初”の歴史を作った名車集結、全150台参加の旧車パレード「トヨタ博物館フェス」5月27日(日)

トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバルcopyright TOYOTA

世界初のガソリン自動車「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン(1886年)」、フルタイム4WDの元祖「アウディ・クワトロ(1981年)」等、”世界初”の歴史作った名車が5月27日(日)の「第29回 トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバル」に集結、展示と走行披露が行われる。

同フェスでは愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)をメイン会場に、1988年以前に製造された日米欧のクラシックカーによる公道パレード(約14km)の他、全160台近くの名車・旧車が参加する多彩なイベントが開催される。車両展示や同乗試乗会が行われ、憧れの名車に乗車しての写真撮影も可能と、クルマ好きにはたまらない催しとなっている。

企画展示「世界初!のクルマたち」では、セルフスターターを初めて標準装備したキャデラック・モデル・サーティ、3点式シートベルトを初めて搭載したボルボ・PV544など、その後の自動車史に多大な影響を与えた世界初のクルマ7台が展示され、Classic Car Circuit(CCC)ではその走りも披露される。ボルボ・PV544とアウディ・クワトロの2台が走行を披露するのは今回が初めて。

“世界初”の歴史を作ったクルマ達

第29回トヨタ博物館クラシックカー・フェスティバルに登場する「世界初のクルマ」を紹介しよう。

ベンツ パテント モトールヴァーゲン(1886・ドイツ)

1886年にカール・ベンツが作った3輪車で、世界初の実用的なガソリン自動車といわれる。水冷単気筒、1000ccのエンジンは時速15kmの走行が可能であった。

キャデラック モデル サーティ(1912・アメリカ)

量産車として初めてセルフスターターを標準装備した車で、ドライバーを危険でわずらわしいエンジン始動作業から解放した。電気式ヘッドライトを標準装備としたのも大きな特徴。

コード フロントドライブ モデル812(1937・アメリカ)

「変わった車は売れる」という持論を持つ実業家、コードが生み出した。前輪駆動(FF)、世界初のリトラクタブル式ヘッドライト、負圧を利用したギアチェンジなどが特徴。

ボルボ PV544(1959・スウェーデン)

戦後モデルの小型乗用車PV444を発展させ、1958年に発表。3点式シートベルトを量産車として世界で初めて標準装備。ボルボは3点式シートベルトの特許を無償で公開し、世界中の自動車メーカーが装備できるようになった。

フォード マスタング コンバーチブル(1964・アメリカ)

小型車ファルコンをベースに開発した若者向けのスポーティカー。軽快なスタイリングに加え特定のグレードを設定せずベース車に顧客が好みでオプション選択できる販売手法を初導入。アメリカ史上に残るベストセラーを記録し、ポニーカーブームを起こした。

アウディ クワトロ(1981・ドイツ)

高性能エンジンを活かした走りを実現するためフルタイム4WDを採用し、高性能ロードカーの新しいスタイルを生み出した。世界中の自動車メーカーに波及し、量産車としてフルタイム4WDの先駆けとなった車。

トヨタ MIRAI(2014・日本)

水素と空気中の酸素を化学反応させ発電して走る量産型として世界初のセダン型燃料電池自動車。CO2を排出しない究極のエコ性能と走りの楽しさを両立させた次世代車として2014年に発売。

その他のクラシックカー

記念撮影や同乗試乗会に登場するクルマも豪華絢爛だ。

ウィリス ジープ(1941・アメリカ)

第二次世界大戦直前の1941年に軍用偵察や連絡を目的としてフォード、ウィリス・オーバランドの両社によって生産された四輪駆動車。戦後、進駐軍が大量に持ちこんだ中の1台。

シボレー インパラ(1959・アメリカ)

水平方向に伸びた巨大なテールフィンとキャッツ・アイ(猫の目)を思わせるリア・スタイルが特徴。高級感を兼ね備えた低価格車として、幅広く支持された。

ホンダ S800(1966・日本)

ホンダが最初に生産した乗用車は排気量500ccのスポーツカー。その後、排気量を600cc、800ccに拡大したSシリーズは精密機械のような構造を持つ高性能なDOHCエンジンが搭載された。

ロールスロイス コーニッシュⅢ(1991・イギリス)

コーニッシュは、南フランスの海岸道路の名前。バカンスをリゾートで過ごすために作られたような最高級パーソナルカー。同型のものは、1993年の皇太子殿下御成婚記念パレードでも使用された。

ジープニー(1991・フィリピン)

フィリピンで庶民の足として活躍している乗合バス。米軍払い下げのジープを改造したのが始まり。各種の中古部品を利用して製作。人目を引く派手な装飾も特徴。

LTI TX1 ロンドンタクシー(2001・イギリス)

1958年以来、ロンドンタクシーとして40年近く親しまれたオースチンFXの後継として1997年に誕生。狭い所まで入り込むロンドンタクシーの伝統で、回転半径3.8m。

開催概要

日時
5月27日(日)8:30~16:00(入場無料)、雨天決行
会場
愛・地球博記念公園
参加車両
一般参加約150台、収蔵車両約10台他

パレード

  • 出発式(8:30~8:45)公園北駐車場
  • スタート(8:45~9:30)
  • ゴール(9:35~11:00)

車両展示、走行披露、記念撮影、同乗試乗会

  • 車両展示(9:30~16:00)
  • クラシックカー走行(11:50~、13:40~)
  • Classic Car Studio(11:35~)
  • 記念撮影(9:30~16:00)乗車撮影可
  • 同乗試乗会(12:30、13:30、14:30の各30分)

各種イベント

  • 親子で楽しく学ぶ交通安全イベント
  • マーケットゾーン(キッチンカーや長久手市内の飲食店などが出店)
  • 東日本大震災・熊本地震支援
  • リニモ新緑ウォーキング(受付時間:9:30~11:30)
  • 「ミニカー」や人気の「トヨタ博物館カレー」などを出張販売。
  • 粗品プレゼントも

交通案内

長久手市内無料バス。長久手市内3箇所のバス停を8:30~16:30の間、15分間隔で運行。バス停は愛・地球博記念公園駅、トヨタ博物館、長久手温泉ござらっせ。お車の方は、館の南側の「臨時駐車場(400台・無料)」。最寄りの芸大通駅からリニモに乗り、愛・地球博記念公園駅まで(4分)。地図

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