トロロッソ、ホンダのF1復帰後初勝利を確信「レッドブルと共に表彰台の頂点に上がるのは間違いない」

スクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表、F1バルセロナテスト初日copyright Red Bull Content Pool

マクラーレンの成績不振の責任を一手に背負わされ、あわやF1撤退という状況に追い込まれたホンダであったが、”イタリアの良き友人”に恵まれた事で状況が好転。ピエール・ガスリーが4位入賞を果たすなど昨年は大きく前進した。

これを高く評価した強豪レッドブル・レーシングは、ルノーとの契約を解消しホンダとパートナーシップを締結。まずは昨年記録した4勝という記録を塗り替えるべく、ホンダと緊密に連携しながらマシン開発を進めてきた。

一年間に渡ってホンダと苦楽を共にしてきたトロ・ロッソのフランツ・トスト代表は、ウィンターブレイク中のホンダの開発に感銘を受けており、今季のホンダはF1復帰を果たした2015年以来初めての優勝を手にするだろうと考えている。

「(過去12ヶ月間の)ホンダの開発には非常に満足している」とトスト代表。カタロニア・サーキットのパドックでこのように述べた。「ホンダは私の期待に全て応えてみせた。彼らがトップチームとのギャップを埋め、レッドブル・レーシングと共にレースで勝つことは間違いないだろう。私は強く確信している」

レッドブル・ホンダはテスト初日、新車RB15の正式なカラーリングを発表。そのステアリングを握ったマックス・フェルスタッペンは、最多周回を記録したセバスチャン・ベッテルに次ぐ100周以上のマイレージを稼ぎ、幸先の良いスタートを切った。レッドブルのクリスチャン・ホーナーはトスト代表の発言について問われると次のように述べた。

「私もフランツが表彰台に上がると確信してるさ!フランツが示した熱意と楽観的姿勢は本当に素晴らしいと思う。我々とホンダとの間にあるパートナーシップは、サプライヤーとカスタマーという関係とは真逆のものだ。ホンダとの協業に胸が高まっているし、既にその関係性からメリットを享受している」

シーズンのかなり遅い時期になってようやくホンダエンジンを搭載する事が決定したため、昨季のトロロッソはパワーユニットとシャシーとを完全に統合する事が出来ず、2017年型マシンをホンダ搭載用に作り変えただけの状態で一年間を戦う事を強いられた。だが、今年は十分な期間を経てマシン開発に取り組んできた。

「マシンを見れば分かる通り、パワーユニットと車体とが統合されている。これは大きな前進だ」とトスト代表。2019シーズンについて楽観的な見通しを示した。「今年は昨年よりも多くの時間があった上に、ホンダやレッドブル・テクノロジーと本当に素晴らしい協力体制を築くことが出来た。これはエンジニアリングの観点から言うと本当に大きな一歩だったと言わざるを得ない」

トロ・ロッソは規約で許されるあらゆるパーツをレッドブルから購入。トロロッソ・ホンダSTR14には、昨年チャンピオンシップ3位を獲得したレッドブルRB14のコンポーネントが多数組み込まれている。

「我々は冬の間、本当に懸命に作業に取り組んできた。チームを若干入れ替える等して、組織としても少し進歩する事ができた。これまでのあらゆる段階に非常に満足しており、良いマシンを作り上げることが出来たと自信を深めている。それに我々にはダニール・クビアトが戻ってきたことに加えて、アレックス・アルボンという新しいドライバーがいる」

「我々としてはホンダとのパートナーシップから更に多くのアドバンテージを得る事ができると強く確信している」

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