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9月20日、レイホール・レターマン・ラニガンレーシング (Rahal Letterman Racing, RLR) は、2017年のインディ500ウィナー佐藤琢磨の来季移籍を発表した。2012年に米インディカー・シリーズにフル参戦復帰したレイホールは、その初年度となる大事な年に、KVレーシングに所属していた琢磨を起用。同年のインディ500最終ラップで演じられた琢磨とダリオ・フランキッティの大激闘は、ファンの脳裏に強く印象づけられた。
チームの共同オーナーであるボビー・レイホールとマイク・ラニガン、そしてデヴィッド・レターマンは「タクが戻ってきてくる事に興奮している」とのコメントを発表した。ボビー・レイホールは琢磨の復帰について次のように語った。
「今年インディ500で彼が優勝した時は本当に嬉しかったよ。彼のレースに対する情熱とあらゆる物事へのアプローチに心から感銘を受けているんだ。彼がチームに戻ってくるチャンスを逃すなんてあり得ない事さ。彼とグラハムはうまくやるだろうし、我々には来年どのレースにだって勝てる2台の強力なマシンがある。これによって、チームは優勝候補になる大きなチャンスを得るだろうと考えているよ。と同時に、二人のドライバーにキャリアベストのシーズンを送れるチャンスを提供できると思ってるんだ。ワクワクするよ。17年シーズンが終わったばかりだけど、来シーズンが始まるのが待ちきれないよ」
一方の琢磨は「レイホールに戻ってこられてすごくうれしいです」とコメント、チームの決断に感謝した。
「ボビーもデイブもマイクも、僕をずっと支えて来てくれた人たちです。チームは過去数年間、非常に競争力がありましたし、2018年にその一員に加われるなんて来年が待ち遠しいです。共に素晴らしい結果を達成できると思っています!」
今年アンドレッティ・オートスポーツに移籍したばかり琢磨は、僅か一年でチームを去ることになる。来季のインディカー・シリーズは共通エアロとなることが決定、琢磨のカーナンバーは16となる。チームメイトとなるグラハム・レイホールは188cmの長身、対する琢磨は163cmと、全チーム中最も身長差のあるラインナップとなる見込みだ。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングはオハイオ州とインディアナ州に本拠地を構えるチーム。過去これまでに23勝を挙げ、29回のポールポジションと91回の表彰台を獲得している。今シーズンは、優勝2回と表彰台5回という成績を挙げた。