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アルピーヌF1チームのチーム代表、オトマー・サフナウアーとアルファロメオF1チームの戦略エンジニア、ルース・バスコムがインドを拠点とするハッキング集団「WhiteInt」にハッキングされていた事が分かった。
サンデー・タイムズ紙とロンドンを拠点とする非営利組織「ビューロー・オブ・インベスティゲイティブ・ジャーナリズム」がこの程実施した潜入調査の結果、明らかになった。
ハッカーは当時アストンマーチンでチーム代表を務めていたサウナウアーとバスコムの電子メールの受信トレイに違法アクセスした。依頼主や目的は明らかにされていない。
報道によると同組織はクライアントからの依頼を受け、世界中の企業や政府高官、ジャーナリストらを100名以上を標的に、フィッシングやマルウェアなどを使って違法に情報を取得した。
うち48名は、カタールで行われる2022年のFIFAワールドカップ招致を巡る汚職事件に関連してターゲットにされた。これらは「湾岸諸国が後援するクライアントの要請」に基づき行われたと言う。
標的となった人物のリストにはサウナウアーやバスコムの他に、英国運輸・国防大臣などを歴任したフィリップ・ハモンド、パキスタンのパルヴェーズ・ムシャラフ元大統領、スイス連邦大統領のイニャツィオ・カシス、ミシェル・プラティニ元国際サッカー連盟(FIFA)副会長、BMWの大株主シュテファン・クヴァントらが含まれていた。
依頼主には欧州の投資ファンドを運営する実業家やロンドンの法律事務所、元警察官、国家などが挙げられている。
調査は今年初めに行われた。潜入記者がハッカーを雇おうとしている企業の調査員を装ってインドを訪れ、サイバー犯罪者と思われる数名に接触。クライアントとハッキングのターゲットを詳細に記したデータベースを入手した。