メルセデスに完敗、とフェルスタッペン「優勝を狙うには単純に遅すぎた」
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レッドブル・リンクでのダブルヘッダーとなった第2戦シュタイアーマルクGP。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは最前列2番グリッドからスタートしたものの、トップを快走するルイス・ハミルトンを脅かす場面を作ることはできなかった。
レースが終盤に差し掛かる頃、フェルスタッペンはフロントウイングの右翼端板にダメージを負う事となる。10周以上フレッシュなタイヤを履き後方から迫ってくるバルテリ・ボッタスに対し、一度はオーバーテイクを許すフェルスタッペンだが、ターン4で抜き返す見事なドライビングを披露。とは言えDRSを使って攻めてくるボッタスからポジションを守る術はなく66周目にポジションを明け渡し、3位表彰台に終わった。
クルマを降りて週末を振り返ったフェルスタッペンは「本気で優勝を争うには今日の僕らは単純にあまりにも遅すぎた」と述べ、レッドブル・リンクよりも直線区間が少なく、RB16が得意とする低速コーナーが多めの次戦ハンガロリンクでのレースへの期待感を口にした。
Pos | Driver | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|
2 | ボッタス | 71 | +13.719s | 18 |
3 | フェルスタッペン | 71 | +33.698s | 15 |
4 | アルボン | 71 | +44.400s | 12 |
15ポイントを獲得したフェルスタッペンはシュタイアーマルクGPを終えて、ドライバーズランキングでセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に次ぐ6位に浮上した。
優勝を狙うには単純に遅すぎた
マックス・フェルスタッペン決勝: 3位, グリッド: 2番手
今日の表彰台は結果を最大限に引き出せた証しだと思うし、また表彰台に上がれたのは良い事なんだけど、本気で優勝を争うには僕らは単純にあまりにも遅すぎた。今日はルイス(ハミルトン)についていくために全力を尽くしてプッシュし続けたけど、それは不可能だった。
みんながどれだけ懸命に取り組んでいるかは分かっているけど、まだ課題は多く、これからも改善に向けてできる限りプッシュし続けていく必要がある。僕にとって今日は、バルテリ(ボッタス)とのバトルを除けば最高にエキサイティングなレースとは言えなかった。
あの時の僕のタイヤはかなり摩耗しきっていて、追い抜かれるだろうと覚悟はしていたけど、簡単には行かたくなかったからアウト側から抜き返したんだ。後続との差が大きかったから僕に失うものはなく、リスクもなかった。3位は良い結果だけど、望んでいるのはもっと上のポジションだ。僕らは毎戦優勝争いをしたいと思ってる。
次のハンガリーはストレートが少ないし、僕らにとって良い展開になればと思ってる。チャンスも増えそうだし、今日より気温も上がりそうだしね。チーム全員で束の間の休息を取って、来週のレースに向けてリセットしたい。
7月12日(日)にレッドブル・リンクで行われた2020年F1第2戦シュタイアーマルク・グランプリ決勝レースでは、ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算85勝目を上げて優勝。2位はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3位表彰台にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が滑り込んだ。