アストンマーチン、アプグレ投入もダブルQ1敗退…問題は何処に?「必ず報われる」とベッテル
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アストンマーチンF1チームはF1第6戦スペインGPに意欲的なアップグレードを投入した。それは今季5戦で3勝を挙げるレッドブルRB18のボディーワークに酷似しているとして物議となっているが、期待された競争力はなく、公式予選ではダブルQ1敗退を喫した。
セバスチャン・ベッテルはもとより、今回のアップグレードに過度な期待を抱いていないとしていたが、無線で16番手でのノックアウトの事実を伝えられると、思わず「冗談だろ」とこぼした。ランス・ストロールは18番手という結果だった。
実施走行は今回が初。理論的にゲインがあるとしても、それを上手く引き出せなければパフォーマンスは上がらない。クルマの課題は何処にあったのか?
ベッテルとストロールは共に、マシンバランスに対する苦戦を口にした。ベッテルはリアのグリップ不足ゆえにオーバーステアが「かなり酷かった」と振り返った。
ストロールは「このパッケージはまだ初期段階だから、今日の敗因をしっかりと把握して、今後どのようにセットアップを改善していくかを考えないといけない」と付け加えた。
チーム代表のマイク・クラックは「今日は気温が高く、オーバーステアとトラクションに問題があった」と補足した。
アストンマーチン:F1スペインGP予選
セバスチャン・ベッテル予選: 16位, FP3: 12位
フリー走行の感じだと僕らには競争力がありそうだったし、正直なところ予選ではもっと上手くやれると思っていたんだけど、バランスに苦しむ事になった。
オーバーステアがかなり酷く、リヤが滑ってしまってスピードを保ったままコーナーに入っていく事ができなかったんだ。
それでもなお、チームが今週末のレースに2台の新車を持ち込んでくれた事は途方もない努力の成果だ。まだそれは報われてはいないけど、必ずやってくると僕は信じている。
明日は今日とはまた別の1日だし、懸命にプッシュしていくつもりだ。後方からのスタートは何の手助けにもならないけど、幾らかポジションを上げる事はできるはずだ。
ランス・ストロール予選: 18位, FP3: 16位
今日は残念な結果になってしまった。今週末はずっと、マシンバランスに悩まされてきたし、クルマの感触が悪いと速いラップを刻むこともできない。
ただ、このパッケージはまだ初期段階だから、今日の敗因をしっかりと把握して、今後に向けてセットアップをどう改善していくかについて考える必要がある。
とは言え今は明日に集中しなきゃならない。コンディション的にはかなり暑くなりそうだし、タイヤマネジメントもしなきゃならないだろうから、適切な戦略が取れれば挽回できるかもしれない。
ポールポジションはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)という結果となった。
2022年 F1スペイングランプリ決勝レースは、日本時間5月22日(日)22時にスタート。1周4675mのカタロニア・サーキットを66周する事でチャンピオンシップを争う。