セバスチャン・ベッテル、絶対に獲るべきポールを逃し3番手「全然苛立ってなんかいない」
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ドライバーズランキング30点ビハインドで迎えたF1第15戦シンガポールGP予選。週末を通して他を寄せ付けない速さを示していたSF71Hに乗るセバスチャン・ベッテルは、ポールポジション獲得を至上命題として予選に臨んだものの、ポイントリーダーであるルイス・ハミルトンの驚愕のアタックの前に敗れ去った挙げ句、マックス・フェルスタッペンにも先行を許す失態を演じ、3番手に甘んじる事となった。
僅差での3番手ならばまだ自分を納得させる事もできようが、ハミルトンとのギャップは衝撃的な0.6秒。フェルスタッペンとの差でさえ0.3秒と、大差での敗北であった。ポールを争うQ3では、チームオペレーションの至らぬ部分もあり、理想的な形でのアウトラップを行えず、無線で不満を訴える場面もあった。
ベッテルは奥歯に物が挟まったような物言いで予選を振り返り、3番手だからといって世界が終わるわけじゃないんだから「全然苛立ってなんかない」と主張する。
獲るべきポールを逃し3番手「全然苛立ってなんかいない」
セバスチャン・ベッテル予選: 3位, FP3: 1位
プラクティスの時ほど良くなかったし理想的とは言えない予選になってしまった。クルマの性能を最大限に引き出せていなかったと思う。セッションそのものもスムーズじゃなかったしね。結局そういう事なんだと思う。
ギャップが大きかったように思うけど、ここは1周が凄く長いから、その全てでというよりも部分的に差をつけられてしまったんだと思う。そんなには心配してないよ。
ルイスが素晴らしいラップを決めたのは間違いないけど、そうじゃなかったとしても今日の彼を打ち負かすのは難しかったと思う。確かにフロントロウからスタートするに越した事はないんだけど、明日の決勝については楽観的に考えてる。
マシンは良かったから先頭集団についていけると思ってるし、決勝は2時間にも及ぶわけだから何かを仕掛ける時間は十分にある。レースでは何が起こるか分からないしね。
上手くやれるだけのネタは全て揃ってたわけだから、もっと良い結果を出すべきだったのは間違いないけど、今日は全てをまとめ上げることが出来なかった。全然苛立ってなんかないよ。3番手は世界の終わりってわけじゃない。
確かに僕らはポールポジションを狙ってたし、その可能性は十分にあったわけだけど、今は気持ちを切り替えて明日のレースで上手く戦うために何が出来るかを検討するよ。
2018年F1第15戦シンガポールグランプリ決勝レースは、日本時間9月16日(日)21時10分にスタート。コース改修のために2m短くなった1周5063mのマリーナベイ市街地コースを61周する事で勝敗を決する。