6-8番手のアルファタウリ・ホンダ、前戦の二の舞は心配無用? 決勝に向けた幾つかの前向きな材料
Published:
アルファタウリ・ホンダは12月4日(土)のF1サウジアラビアGP予選でピエール・ガスリーが6番手、角田裕毅が8番手を獲得。決勝でフィニッシュすれば12ポイント相当にあたるグリッドを手にした。
前戦カタールGPでは2-8グリッドと、大量得点の大きなチャンスを掴んだものの、決勝レースではタイヤの摩耗に大苦戦。まさかのノーポイントに終わった。
それだけにチームとしては決勝を重視する姿勢を強めたようで、ジェッダでの週末では2日目に向けてロングラン改善のための変更をクルマに施し、FP3ではレース用のプログラムに取り組んだ。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは予選を終え「今日の予選ではチームとドライバーが素晴らしい仕事をしてくれた」と満足感を示した。
「公平に言って、非常に複雑な状況にも関わらず、パッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せたと言って良いだろう。特に今回は新しいサーキットという事でタイヤへの理解が鍵だった」
「金曜日の時点でマシンに速さがある事は分かっていたが、素早くベストラップを出すという点で課題を抱えていた。そこでFP3では決勝の1周目を見据え、クルマを最適化するために何が必要なのかを理解することに集中する事にした」
「その狙いは上手くいったが、それでもなお、予選に向けては幾つかの疑問点を抱えた状態だった。そこでQ1をプラクティス・セッションと位置付け、ソフトタイヤについての理解を深めた」
「これが功を奏してQ3でソフトの性能を最大限に引き出すことができた」
「予選はまるでウェット・セッションの如く複雑で、その時々の状況に応じてプランを何度も変更する事になったが、チームはしっかりと対応してくれたし、2人のドライバーも最後まで素晴らしい仕事をやり遂げてくれた」
前戦とは異なり、今回は2台共が中間コンパウンドのミディアムを履いてグリッドにつく。ジェッダ市街地コースの路面は新しい上にスムーズで、プラクティスを見る限りロサイルとは異なり摩耗は少ない。
「2台ともトップ10以内に入って希望通りのグリッドを得られただけでなく、ミディアムタイヤでのスタートを確保する事ができた」とエドルズは続ける。
「ロングランのパフォーマンスを向上させるために金曜と比べてクルマに幾つか変更を加えてある。今夜は戦略を練り、明日はできるだけ多くのポイントを持ち帰ることを目指すつもりだ」