佐藤琢磨、米ロングビーチの2024年モータースポーツ殿堂に…キャサリン・レッグと並び
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元F1ドライバーで2度のインディ500チャンピオンに輝いた佐藤琢磨が、英国出身の女性ドライバー、キャサリン・レッグと共に、ロングビーチ市とグランプリ・アソシエーション・オブ・ロングビーチが主催する2024年のモータースポーツ・ウォーク・オブ・フェイム(the Long Beach Motorsports Walk of Fame)に選出された。
授与式は4月18日にカリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション・アンド・エンターテイメント・センターにて行われる。2人のドライバーには、各々を象徴するマシンと、その業績に関する説明が記された22インチの銅製メダリオンが贈呈される。
Congratulations to Katherine Legge and Takuma Sato, the 2024 honorees who will be inducted into the Long Beach Motorsports Walk of Fame. Legge, a trailblazer among women in motorsports, will be the first female honoree with a plaque on our beautiful Downtown shoreline.🏝️ #AGPLB pic.twitter.com/109PQym6Us
— Acura Grand Prix of Long Beach (@GPLongBeach) March 19, 2024
2006年に設立された同殿堂は、モータースポーツで顕著な功績を残した人々に贈られるもので、第1回受賞者のダン・ガーニーとフィル・ヒルを含めてこれまでに35名が受賞している。
佐藤琢磨は2013年のグランプリ・オブ・ロングビーチで日本人初のインディカー優勝ドライバーに輝いた。またキャサリン・レッグは、2023年のインディ500予選で107年に渡る女性史上最速記録を更新するなど、数々の”初”を達成してきた。
レックス・リチャードソン市長は「授賞式の場で、彼らの印象深いキャリアを祝福できる事を本当に楽しみにしている」と語った。またシンディ・アレン副市長は「この栄誉ある賞をキャサリンとタクマに授与できる事を光栄に思う」と述べ、次のように続けた。
「コースの内外で彼らが成し遂げたことは、数え切れないほど多くの人々に夢を与えるだけでなく、世界をより良い場所へと導くものだった。今後、彼らが取り組む様々なチャレンジがさらなる成功をもたらすことを期待している」
11年前に果たしたインディカーでの初優勝について佐藤琢磨は「歴史と伝統、そしてヘリテージが息づくロングビーチで優勝できた事は本当に名誉なことです」 と振り返った。
「ロングビーチの殿堂入りを本当に光栄に思います。このコースでレースをする事は私にとって、常に心から求めて止まないものでした。このレースでの勝利は私にとって本当に重要な瞬間でした」
「AJフォイト・レーシングのチームメンバー、そして素晴らしい仕事をしてくれた14号車の担当クルーに対し、改めて心から感謝したいと思います」
「最後になりますが、今回、日本のモータースポーツ史に新たな1ページを加えられたことを本当に光栄に思います」
佐藤琢磨はこれまでに、在日英国大使館の親善大使や、雑誌エスクワイヤ日本版の「ザ・マーヴェリックス・オブ2019」、雑誌GQ日本版の「2017 メン・オブ・ザ・イヤー」に選出されており、2019年米国公開のアニメ「ミッキーマウスとロードレーサーズ」では「センセーショナル・サトー」の名で登場した。
佐藤琢磨は今年、古巣レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)から第108回インディ500に参戦。自身3度目の制覇を目指す。