シャルル・ルクレール「つらい」原因は油圧に非ず…最前列も開始前クラッシュでDNS

ガレージ内でレーシングスーツを脱ぐシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2023年11月4日F1サンパウロGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

フォーメーションラップ中のクラッシュによりシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、最前列2番グリッドに着けないままにF1第21戦サンパウロGPを終えた。

1周目にポールのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)からリードを奪う事が期待されたものの、グリッドに着くためのラップ中、ターン7で技術的なトラブルに見舞われた。

後輪がロックした事でコントロールを失い、左フロントからバリアに突っ込んだ。ルクレールは無線を通して「ハイドロだ。何だってこんなにツイてないんだ!」とフラストレーションをぶちまけ、油圧系統のトラブルに見舞われた事を仄めかした。

だが、その後、英「Sky Sports」とのインタビューの中で、油圧ではない別のトラブルにより引き起こされた事故だったと説明した。

「ステアリング操作ができなくなって、そのままいくしかなかったんだ。油圧が失われたんだ。でも油圧のトラブルじゃない。何が問題だったのかは知っているけど、あまり詳しく説明することはできない」とルクレールは語る。

「その後、エンジンの影響で後輪がロックしてスピンした事でウォールにぶつかった。どうすることもできなかった」

前戦メキシコGPでは僚友カルロス・サインツが油圧系統のトラブルに見舞われた。

「チームとはまだ詳しく話し合っていないけど、彼らが把握している限りではカルロスに起きた件とは全く違うものみたいだ」とルクレールは付け加えた。

レースはフロントロウ2番グリッドが空いた状態でスタートを迎えたが、ターン1に向けてアレックス・アルボン(ウィリアムズ)とハース勢が絡む多重クラッシュが発生したため、すぐに赤旗が振られる展開となった。

ルクレールのDNSによりフェラーリの期待を一手に背負ったサインツは、ポジションを一つ上げて6位フィニッシュを果たした。

チェッカーフラッグを経てルクレールはSNSを更新し、「控えめに言ってもガッカリだ。フォーメーションラップでパワーステアリングとエンジンパワーを失ってしまった。つらい」と胸の内をファンに明かした。


11月5日(日)にインテルラゴス・サーキットで行われた2023年F1第21戦サンパウロGP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が6台が姿を消す波乱をものともせず今季17勝目を飾った。

ラスベガス市街地コースを舞台とする次戦ラスベガスGPは現地11月17日(木)のフリー走行1で幕を開ける。

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