RBの冠スポンサー契約にも影響を及ぼすダニエル・リカルドの市場価値
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ダニエル・リカルドはその市場価値を以て、RBフォーミュラ1チームとVisa及びCashAppとの年間3,500万ドル(約53億円)に及ぶとされるタイトルスポンサー契約において大きな役割を果たしたようだ。
昨年までアルファタウリを名乗っていた伊ファエンツァチームは今年、米国の決済ブランドと冠スポンサー契約を締結し、ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームとして再出発を切った。
米「ESPN」によると、この取引はアメリカの大手スポーツ代理店、CAA Sportsが仲介した。レッドブルを離れてルノーに移籍した2019年から同社はリカルドの代理人を務めている。
ESPNはリカルドの存在が冠スポンサー契約の最終金額を上乗せしたと報じた。これはリカルドの市場価値の高さを示す具体的な情報という点で注目に値する。
リカルドの個人スポンサーには多くの著名企業が名を連ねているが、ウェアラブルカメラの「Go Pro」や、オーディオブランド「Beats by Dre」、F1公式ゲームを手掛ける「EA Sports」など米国企業が目立つ。
CAAによるとリカルドはアメリカで大きな人気を博しており、NetflixのF1ドキュメンタリー「Drive To Survive」の配信開始以前と比較してリカルドのファンは現在、米国で特に高い割合を示している。
また、リカルドが手掛けているビジネス、特に服飾ブランドの「Ric3」とワイン会社「DR3 Wines by St Hugo」は米国で顕著な成長を遂げている。
Visa及びCashAppとのタイトル・スポンサー契約が、RBにおけるリカルドの立場を強固なものにしている事は疑いない。ESPNは、リカルドに対する”最後通告”報道の信憑性は「ゼロ」だと伝えた。
ニュージランドの地方紙「ニュージーランド・ヘラルド」は先週、ヘルムート・マルコが2戦猶予の「最後通告」を突きつけたとして、第4戦日本GPと第5戦中国GPでリカルドが改善できなかった場合、第6戦マイアミGPを含めた残りのシーズンはリアム・ローソンがRBのシートに座る可能性があると報じた。
ただしVisa及びCashAppからの高い評価はリカルドにとって、レッドブル昇格という野望の障害になる可能性もある。
ESPNは、VisaとCashAppがリカルドをRBの「顔」として残したいと強く望んだ場合、仮にレッドブル昇格に値する水準にまでパフォーマンスを改善したとしても、リカルドは姉妹チームに残り続ける事になるかもしれないと指摘した。