レッドブルF1、ニューウェイ離脱を経てモナハンと契約更新…幹部エンジニアを続々確保
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レッドブル・レーシングが、チーフ・エンジニアを務めるポール・モナハンとの間で新たな長期契約に合意したと英AUTOSPORTが2024年5月24日(金)、報じた。
56歳のイギリス人エンジニアは1990年にマクラーレンでキャリアをスタートさせ、ベネトン、ルノー、ジョーダンを経て、2005年に創設を迎えたばかりのレッドブルに移籍。以降は一貫してミルトンキーンズのチームでキャリアを歩んできた。
最高技術責任者を務めるエイドリアン・ニューウェイが2025年第1四半期を以てチームを去る事が発表された事で、レッドブルの更なる人材流出の可能性を指摘する声が上がった。
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、レッドブルに籍を置くスタッフの履歴書がF1パドックに飛び交っているとして、ニューウェイの離脱はレッドブルにおける人材流出の序曲に過ぎないとの考えを示し、メルセデスのトト・ウォルフ代表もこれに同意した。
実際、フェラーリは空力部門を率いるエンリコ・バルボ、パフォーマンス・エンジニアリング責任者のベン・ウォーターハウスを含む幹部エンジニアにアプローチしたとされているが、両名はモナハンに先立ちレッドブルとの契約を更新した。
また、テクニカル・ディレクターを務めるピエール・ワシェも今年2月、2028年までの長期契約にサインしたと伝えられており、グランドエフェクトカー時代を席巻するレッドブルは新たな技術規定が導入される2026年に向けて続々と幹部エンジニアを確保している。
上級スタッフの中で将来が不透明な主要人材の一人はスポーティング・ディレクターを務めるジョナサン・ウィートリーだが、報道によると他チームへの移籍を模索しているものの、レッドブルに留まる可能性が高まっているという。
メルセデスへの移籍の可能性が取り沙汰されるマックス・フェルスタッペンは、2028年末までの現行契約を全うするかどうかはチームの主要メンバーが今後もチームに留まる事が一つの条件になると仄めかしている。