レッドブル・ホンダ、メルセデス「DAS」の合法性巡りFIAに明確化要請
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レッドブル・ホンダはメルセデスW11に搭載されたDAS=デュアル・アクシス・ステアリング(2軸ステアリング)の合法性を巡り、国際自動車連盟(FIA)に詳しい説明を求める方針である事を明らかにした。
メルセデスは7月3日金曜に開催されたF1オーストリアGPの1回目のフリー走行で、従来の機構にもう一軸を加えた革新的なステアリングシステムを公式セッションで初稼働させた。
DASはステアリングホイールを押したり引いたりすることで、走行中にフロントホイールのトー角を変更するもので、その効果はまだ不明であるものの、直線区間ではタイヤへの負荷を均一にして摩耗を抑えると共に、コーナではトーアウトに変更してグリップを向上させ、進入時の安定性を最大限に高める事ができると考えられている。
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表はFP1セッション中にスカイスポーツのインタビューに応じ、その合法性を明確にするようFIA国際自動車連盟(FIA)に要請する意向を明らかにした。
FIAは既に2021年以降のテクニカルレギュレーションでDASの使用禁止を決定しているが、今季に限っては使用を認めるスタンスを示している。ただし、パルクフェルメ規定違反に該当するのではとの意見もあり、現時点では白黒がハッキリついた状態とは言い難い。
ホーナー代表はインタビューの中で、DASに関しての質問に対するFIAからの回答は更なる疑問を生み出すものであったと述べ、これまでの説明に納得していない様子を見せている。
なお注目のフリー走行1では、最速タイムを刻んだルイス・ハミルトンにバルテリ・ボッタスが続き、”ブラック・アロー”が1-2発進を決めている。レッドブル・ホンダ勢最上位のマックス・フェルスタッペンは3番手で、ハミルトンとはコンマ6秒の差が付いている。