角田裕毅、捨てバイザーでバランス崩壊「まさかこんな結果に終わるとは…」好位置活かせず無得点
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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は8番手という上々の位置からF1第20戦カタールGP決勝レースに挑んだものの、捨てバイザーがリアウイングに付着した事もありペースが上がらず、ポイント圏外13位でレースを終えた。
ソフトタイヤを履いてスタートした角田裕毅はオープニングラップでポジションを守り4周目まで8番手を走行していたものの、全20台の中で最も早い9周目にピットストップを行った。
如何にソフトとは言え、あまりにも早すぎるピットストップの背景には、捨てバイザーの影響があったようだ。
テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「捨てバイザーがリアウイングに付着した事で、ユーキは第1スティントで妥協を強いられた」と説明した。
「この影響で荷重とマシンバランスが失われた。そのためこれを取り除くために1回目のピットストップを前倒しなければならず、計画よりも後方にポジションを下げる事になってしまった」
ただ、ペースを崩したのは僚友ピエール・ガスリーも同じで、問題はバイザーだけに留まらなかった。
結局、2台共が無得点に終わったアルファタウリ・ホンダに対し、1ストッパーを成功させて3位表彰台と5位を手にしたアルピーヌが単独5位に浮上した。
まさかこんな結果に終わるとは…
角田裕毅
決勝: 13位, グリッド: 8番手
今回はとりわけ厳しいレースでした。特に第1スティントで履いたソフトタイヤにかなり苦戦しました。
今週末は全体的にかなり良いペースがあっただけに、まさかこのような結果になるとは思ってもいませんでした。レースでペースダウンしてしまった事については、データを見直して原因を探る必要があります。
今日はアルピーヌが非常に良いレースをしていましたので本当に悔しいです。残りの2戦で再び力強いパフォーマンスを発揮しなければなりません。
11月21日(日)にロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた2021年F1第20戦カタールグランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が続く結果となった。
ロサイルと並び初開催となるジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは12月3日のフリー走行1で幕を開ける。