2017年F1プレシーズンテスト2《最終日》ライコネン最速で開幕へ!マクラーレンこの日も2度のトラブル

2017年フェラーリのキミ・ライコネンcopyright F1

プレシーズンテスト最速の称号とともに第1戦オーストラリアGPへと向かうことになったのは、37歳のフィンランド人フェラーリのキミ・ライコネンとなった。

シーズン前のテスト最終日となる3月10日、ライコネンはチームメイトのセバスチャン・ベッテルが木曜日に記録したテスト最速タイムを打ち破る1分18秒634をマーク。このタイムはベッテルよりも0.39秒速く、メルセデスのルイス・ハミルトンの最速タイムよりも0.686秒も速い。しかも、ライコネンが最速タイムを記録したのはスーパーソフトタイヤであった。

3月24日から開催されるオーストラリアGPでは、ますますフェラーリから目が離せなくなる結果となった。

順位タイムと周回数

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 キミ・ライコネン フェラーリ 1:18:634 97
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1:19:438 0.804 47
3 カルロス・サインツ トロロッソ 1:19:837 1.203 116
4 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:19:845 1.211 53
5 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:19:850 1.216 28
6 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:19:885 1.251 45
7 セルジオ・ペレス フォース・インディア 1:20.116 1.482 118
8 ジョリオン・パーマー ルノー 1:20:205 1.571 30
9 ランス・ストロール ウィリアムズ 1:20:335 1.701 113
10 ロマン・グロージャン ハース 1:21:110 2.476 76
11 マーカス・エリクソン ザウバー 1:21:670 3.036 59
12 フェルナンド・アロンソ マクラーレン 1:21:811 3.177 37
13 パスカル・ウェーレイン ザウバー 1:24:940 6.306 37

トラブルフリー皆無に終わったマクラーレン・ホンダ


©fia

一方、テスト全日に渡りマシンストップを余儀なくされているマクラーレン・ホンダは、この日も午前中に2回の長期ガレージインを強いられた。

最終日の走行を担当したのはフェルナンド・アロンソ。木曜日にチームメイトのバンドーンに襲いかかったのと同じ電気系統のトラブルがアロンソのマシンにも発生。午後のセッションではコース上に復帰したものの、アロンソは、トップのライコネンより3.1秒遅いタイムに留まり12番手。周回数も、この日最多周回数を記録したフォース・インディアのセルジオ・ペレスの凡そ3分の1にあたる37周であった。

悲報ジョン・サーティス逝く


creativeCommonsStefan Baudy

午後のセッション中、ヘンリー・サーティース財団の公式Facebookページからの突然の発表に、F1界は深い悲しみに包まれた。2輪と4輪の両方で唯一世界タイトルを成し遂げたジョン・サーティスが亡くなった。83歳だった。


これで全てのシーズン前テストが終了した。開幕戦オーストラリアGPでは、テスト最速タイムを記録したフェラーリ、前年王者でありテスト中最大となる5000kmを走破したメルセデスの2強がグランプリをリードしていくのはほぼ確実な情勢と言える。しかし何が起こるか分からないのがモータースポーツレースというもの。開幕までは残りあと2週間。長かった冬休みもついに終わりを告げる。

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