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プレシーズンテスト最速の称号とともに第1戦オーストラリアGPへと向かうことになったのは、37歳のフィンランド人フェラーリのキミ・ライコネンとなった。
シーズン前のテスト最終日となる3月10日、ライコネンはチームメイトのセバスチャン・ベッテルが木曜日に記録したテスト最速タイムを打ち破る1分18秒634をマーク。このタイムはベッテルよりも0.39秒速く、メルセデスのルイス・ハミルトンの最速タイムよりも0.686秒も速い。しかも、ライコネンが最速タイムを記録したのはスーパーソフトタイヤであった。
3月24日から開催されるオーストラリアGPでは、ますますフェラーリから目が離せなくなる結果となった。
順位タイムと周回数
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
1 | ライコネン | フェラーリ | 1:18:634 | – | 97 |
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:19:438 | 0.804 | 47 |
3 | サインツ | トロロッソ | 1:19:837 | 1.203 | 116 |
4 | ボッタス | メルセデス | 1:19:845 | 1.211 | 53 |
5 | ハミルトン | メルセデス | 1:19:850 | 1.216 | 28 |
6 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:19:885 | 1.251 | 45 |
7 | ペレス | フォース・インディア | 1:20.116 | 1.482 | 118 |
8 | パーマー | ルノー | 1:20:205 | 1.571 | 30 |
9 | ストロール | ウィリアムズ | 1:20:335 | 1.701 | 113 |
10 | グロージャン | ハース | 1:21:110 | 2.476 | 76 |
11 | エリクソン | ザウバー | 1:21:670 | 3.036 | 59 |
12 | アロンソ | マクラーレン | 1:21:811 | 3.177 | 37 |
13 | ウェーレイン | ザウバー | 1:24:940 | 6.306 | 37 |
トラブルフリー皆無に終わったマクラーレン・ホンダ
©fia
一方、テスト全日に渡りマシンストップを余儀なくされているマクラーレン・ホンダは、この日も午前中に2回の長期ガレージインを強いられた。
最終日の走行を担当したのはフェルナンド・アロンソ。木曜日にチームメイトのバンドーンに襲いかかったのと同じ電気系統のトラブルがアロンソのマシンにも発生。午後のセッションではコース上に復帰したものの、アロンソは、トップのライコネンより3.1秒遅いタイムに留まり12番手。周回数も、この日最多周回数を記録したフォース・インディアのセルジオ・ペレスの凡そ3分の1にあたる37周であった。
悲報ジョン・サーティス逝く
creativeCommonsStefan Baudy
午後のセッション中、ヘンリー・サーティース財団の公式Facebookページからの突然の発表に、F1界は深い悲しみに包まれた。2輪と4輪の両方で唯一世界タイトルを成し遂げたジョン・サーティスが亡くなった。83歳だった。
これで全てのシーズン前テストが終了した。開幕戦オーストラリアGPでは、テスト最速タイムを記録したフェラーリ、前年王者でありテスト中最大となる5000kmを走破したメルセデスの2強がグランプリをリードしていくのはほぼ確実な情勢と言える。しかし何が起こるか分からないのがモータースポーツレースというもの。開幕までは残りあと2週間。長かった冬休みもついに終わりを告げる。