F1バルセロナテスト《最終日》午前速報:フェラーリ VS メルセデスの頂上対決にトロロッソ・ホンダが乱入

カタロニア・サーキットを周回するスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル、F1バルセロナ合同テストにてcopyright Ferrari S.p.A.

泣いても笑ってもこれで閉幕。シーズン前最後のバルセロナテスト8日目のセッションが現地9時、日本時間17時に気温10度、路面温度11℃のドライコンディションでスタート。キミ・ライコネンの赤旗によって、4時間に渡る午前の部が終了した。

赤き跳馬スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、C5コンパウンドで1分16秒221をマークして暫定トップ。チームメイトのシャルル・ルクレールが前日に記録した冬季テスト最速タイムを、キッカリ100分の1秒上回りこれを更新した。

これまで黙々とロングランを重ね、手の内を見せる事を拒んできた王者メルセデス。だが、手の内を隠したままでメルボルンへと向かうは得策ではなく、全てを曝け出さないまでも比較的低燃料の状態でアタックしておく必要がある。ピットは、午前を担当したバルテリ・ボッタスにC5を履かせてショートランを実施。ベッテルからコンマ3秒落ちの16秒561をマークし2番手につけた。

午前中にメディアセッションに登場したルイス・ハミルトンは「フェラーリの方がコンマ5秒先行している」と言い切ったが、それと同時に「開幕オーストラリアGPまでにひっくり返せない理由はない」とも付け加えた。ボッタスに代わり午後を担当するハミルトンもアタックラップを行うのだろうか?

3番手には、度々タイムシートを賑わせてきたトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト。赤と銀の頂上対決に割って入った。4番手にはマクラーレンのカルロス・サインツ。最終日にふさわしく、上位4台が16秒台に入れ込んだ。10番手のウィリアムズ、ロバート・クビサを含めた10台全てが18秒台以上を記録。ファイナルデイである事を否応なしに感じさせる。

レッドブル・ホンダは、ピエール・ガスリーのクラッシュによって損傷したRB15を昨日夜通しで修復。マックス・フェルスタッペンがステアリングを握り朝イチでコースに出たものの、4時間で走ったのは僅かに29周。ガレージ内に籠もる時間が長く、全てのライバルチームがC5でパフォーマンスランを行ったのとは対照的に、C3で8番手タイムを残したのみで昼休みを迎えた。

午後に予定されているはずのレースシミュレーションを行うためには午前中に予選シミュを終えておく必要がある。まだマシンのセットアップが決まり切っていないのだろうか。それとも事故による影響なのだろうか。

F1合同テスト《8日目》午前結果速報

Pos Driver Team Time Tyre Laps
1 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:16.221 C5 68
2 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:16.561 C5 71
3 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:16.898 C5 52
4 カルロス・サインツ マクラーレン 1:16.913 C5 59
5 ロマン・グロージャン ハース 1:17.076 C5 73
6 ダニエル・リカルド ルノー 1:17.114 C5 52
7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:17.239 C5 61
8 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.709 C3 29
9 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:17.791 C5 36
10 ロバート・クビサ ウィリアムズ 1:18.993 C5 47
ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー
ルイス・ハミルトン メルセデス

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了