ホンダF1、信頼性発揮し連日の250周超え「良い形で開幕を迎えられるよう最終日に臨みたい」と田辺TD / F1テスト《2日目》2021

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、2021年3月13日バーレーン・インターナショナル・サーキットにてCourtesy Of Honda Motor Co., Ltd

ホンダパワーユニット勢はこの日も高い信頼性を発揮し、レッドブル・レーシング及びスクーデリア・アルファタウリの2台のマシンは、初日に続く250周超えとなる計261周を走り込んだ。

2日目を迎えたバーレーン・インターナショナル・サーキットでのF1公式テスト。レッドブル・ホンダはセルジオ・ペレスが加入後初となる公式セッションに登場し、予選ランは行わずに硬めのC2タイヤで117周を走り込み、8番手タイムで一日を終えた。

前日の砂嵐は収まり、この日は路面コンディションが改善したものの強風は変わらず吹き荒れ、各ドライバーは慎重な走りを余儀なくされた。

アルファタウリ・ホンダの午前を担当したのは角田裕毅。車体側のトラブルにより早めに走行を切り上げた初日を挽回すべく精力的に走行し、様々なコンパウンドを履いてその特性とクルマの挙動を学びながらトータル57周。1分32秒684のベストタイムで総合11番手となった。最終日はパフォーマンスランに取り組むものと見られる。

午後にステアリングを引き継いだピエール・ガスリーは、C5コンパウンドで総合2番手タイムを記録。アストンマーチンを抑えて王者メルセデスに迫る充実の1日を過ごした。チームとしてはハースと並ぶこの日最多となる計144周を刻んだ。

テスト最終日となる14日(日)は両チームともに2名体制でセッションに臨み、2021年シーズンの開幕に向けた最後の仕上げに取り組む。

良い形で開幕を迎えたい

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

ホンダPUを搭載する2チーム、2台のマシンは大きなトラブルなく周回を重ね、レッドブル・レーシング・ホンダが117周、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダが144周と、両チーム合計で261周を走り込む事が出来ました。これについてはポジティブに捉えています。

風が強い一日でしたが、昨日のような砂嵐には至りませんでした。一方、外気温・路面温度は昨日から10℃ほど下がり、異なるコンディションの中で走行することができたため、良いデータの蓄積になりました。

本日はショートランに加え、レースをシミュレーションしたロングランも行いました。PUとしてもレースを想定したセッティングの確認を含め、多岐にわたるテスト項目を通して機能確認とセッティングの最適化などに努めました。

最終日となる明日のテスト3日目は、開幕戦前に走行できる最後の機会となります。残された8時間を最大限活用し、良い形でシーズン開幕を迎えられるようにしたいと思います。


初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。2番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が0.124秒の僅差で続いた。3番手はランス・ストロール(アストンマーチン)という結果となった。

バーレーンテスト最終3日目は、日本時間3月14日(日)16時から午前のセッションが、同21時から午後のセッションがそれぞれ4時間に渡って開催される。テストの模様は2ヶ月無料キャンペーンを実施中のDAZNが生配信する。

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