3番手セルジオ・ペレスにグリッド降格処分、F1オーストラリアGP予選でヒュルケンベルグを妨害
Published:
ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の走行を不必要に妨害したとしてF1オーストラリアGPのスチュワードは、予選3番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)に3グリッド降格ペナルティを科す決定を下した。
裁定に伴いペレスは6番グリッドに後退し、代わってランド・ノリス(マクラーレン)が3番グリッド、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が4番グリッド、そしてオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が5番グリッドに昇格する。
3月23日(土)の予選Q1でヒュルケンベルグは、ファステストラップを刻みながらターン13にアプローチしたところ、コーナーのエイペックスにアウトラップ中のペレスがいたため、レーシングラインから外れ、早めにアクセルを戻してブレーキをかけなければならなかった。
背景にはチーム側の警告の遅れがあった。無線を調査したスチュワードは、後方からヒュルケンベルグが接近している事をレッドブルがペレスに伝えたのは、ヒュルケンベルグが背後に現れる1秒前になってからであったとして、「あまりに遅すぎた」と指摘した。
ジョニー・ハーバートを含む4名の競技審判団は、ペレスが置かれていた状況を考慮した上でなお、ヒュルケンベルグを「不必要に妨害した」との判断を下し、F1競技規定第37条5項への違反があったと認め、判例に基づいて3グリッド降格処分を決定した。
ヒュルケンベルグはQ1を突破できず16番手に終わった。
同じく予選では、黄線をまたいでピットからコースに入ったとして、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)に今季1回目となる戒告処分が科された。