内紛ついに決着!アレックス・パロウ、2023年ガナッシ残留…マクラーレンSPの3台目はローゼンクビスト

優勝インタビューを受けるチップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウ、2022年9月11日インディカー最終モントレーGPCourtesy Of Penske Entertainment

2023年の契約を巡るチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)との内紛が遂に決着した。アレックス・パロウはアロー・マクラーレンSPには移籍せず、2023年もCGRでインディカー・シリーズを戦う。

今年7月、2023年の契約延長オプション行使を発表したCGRに続き、マクラーレンがパロウの引き抜きをアナウンス。パロウは「続けるつもりはない」とCGRのリリースを否定し、CGRから提訴される事態となった。

ラグナ・セカでの最終戦勝利を経てなお、来季は不透明な状況であったが、パロウは9月14日(水)、SNSを通じて「CGRと合意に至り、来シーズンも10号車で参戦する事になった!ビッグな2023年になる事を楽しみにしている!」と発表。これに続いてCGRも来季残留を認めた。

CGR陣営からの発表を経てマクラーレンSPは、2023年よりインディカー・プログラムを3台体制に拡充すると発表。その3台目をフェリックス・ローゼンクビストがドライブする事を明らかにした。

マクラーレンは今年6月、ローゼンクヴィストとの複数年の契約延長を発表したものの、起用先のシリーズについては明言せず、ステアリングを握るのがインディカーなのかフォーミュラEなのか不明だった。

2022年にランキング8位に輝いた30歳のスウェーデン人ドライバーは、パトリシオ・オワード、アレクサンダー・ロッシをチームメイトとして来年、インディカーでの5年目のシーズンに臨む事になる。

なおマクラーレンはこれと合わせて、パロウが2021年型F1マシン「MCL35M」による旧車テストプログラムの一環として同日、最初のテストを開始したと明らかにした。

既報の通り、この非公開テストは9月14日~16日(金)にバルセロナのカタロニア・サーキットで行われる計画で、パロウの他にオワードとコルトン・ハータの参加の可能性が取り沙汰されている。

CGRはインディカー・シリーズの日程とバッティングしない限り、マクラーレンを含む他のカテゴリーでのパロウのテスト機会を妨げないとしている。

パロウは今年、チームメイトのスコット・ディクソンやマーカス・エリクソンと共にタイトル争いに絡み、インディカーでの3年目のシーズンをランキング5位で終えている。

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