日産e.dams:フォーミュラE初年度で選手権4位、ブエミはランキング2位を獲得
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日産e.damsは、2018/19年シーズンのFIAフォーミュラE選手権で、第12戦ニューヨークePrixでの初勝利を含め、7度の表彰台とシリーズ最多となる6度のポールポジションを獲得。全戦でスーパーポールシュートアウトに進出し、デビューイヤーをチームランキング4位で締め括った。
セバスチャン・ブエミは、チームに初優勝をもたらした翌日の最終第13戦で再び好走を披露。3位でチェッカーを受け、4戦連続ポディウムでシーズンを終えた。第8戦を終えた時点のランキングは13位であったものの、第9戦以降の5レースで計89ポイントを獲得。一気にギアを上げ、最終的にランキング2位に輝いた。
© 日産自動車株式会社、フォーミュラE選手権最終第13戦ニューヨークePrixにて
「第8戦パリ後に、”君はチャンピオンシップで2位になれるよ”と言われたとしても、とてもじゃないが信じなかっただろうね」とセバスチャン・ブエミは語る。
「4戦連続で表彰台に上がり、最終的にドライバーズランキングを2位で終えることができ、本当にうれしい。チームランキングでは1ポイントという僅差で3位を逃してしまい悔しいけど、日産の最初のシーズンで優勝を果たし、数多くの表彰台とポールポジションを獲得できたことを誇りに思う」
一方のオリバー・ローランドは、最終戦を予選7番手から6位でフィニッシュ。シーズン5のルーキードライバーとして最上位となるランキング5位でシーズンを終えた。
「今シーズンは本当にポジティブだった」とローランド。「ポールポジションを3回獲得し、日産に初の表彰台をプレゼントする事もできた。今後の課題は、一貫して高いパフォーマンスを発揮することだ。セバスチャンはチームメイトとして僕を大いにサポートしてくれた。彼のアドバイスに心から感謝している」
© 日産自動車株式会社、第6戦三亜ePrixで初表彰台をもたらしたオリバー・ローランド
日産のグローバル・モータースポーツディレクターを務めるマイケル・カルカモは、フォーミュラE初参戦のシーズンを振り返り「非常に厳しい挑戦だと分かっていた。序盤は苦しい戦いが続いたが、日産、e.dams、そしてNISMOの全員が諦めることなく戦い続けてくれた結果、昨日の初勝利を含めて多くの素晴らしい結果を残すことができた」と語った。
来シーズンについては「今年1年間を戦い抜き、フォーミュラE選手権のデータと経験、そして知識を得た。シーズン6に向けてより良いレースパッケージを開発するのに役立つだろう」と述べた。
今季ドライバーチャンピオンに輝いたのは、DSテチーターのジャン・エリック・ベルニュ。フォーミュラE初の2年連続王者が誕生した。DSテチーターは昨年王者のアウディスポーツ・アプト・シェフラーを抑えて、チームランキングでもタイトルを獲得した。
11月22日にサウジアラビア・ディルイーヤで開幕を迎える来季2019/20年シーズンは、メルセデスとポルシェがワークス参戦を開始。更なる競争激化が予想される。