肺移植手術から退院したばかりのニキ・ラウダ、再びウィーン総合病院へ緊急入院
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昨年10月に肺移植手術による長期入院を終えたばかりのニキ・ラウダが先週、再び入院した。地元オーストリア紙によると、インフルエンザを患ったために、ウィーン総合病院の集中治療室で手当てを受けているという。
現時点では、ウィーン総合病院からの公式発表はなく容態が心配されるところだが、報道によると週明けにも退院できる見通しであるとの事で、緊急入院は手術によって低下した体力を考慮した予防的措置とみられている。
来月22日に70歳の誕生日を迎えるニキ・ラウダは、昨年夏に酷い咳を患い入院。8月2日に移植手術が行われ無事に成功したものの、生命に関わる状態であったため、1ヶ月近くに渡り集中治療室での治療を余儀なくされた。
その後、10月24日に3ヶ月間の入院生活に別れを告げ退院。自宅へと戻ったニキ・ラウダはビデオメッセージを通して、間もなくF1復帰を果たす予定である事を明らかにし、2019シーズンのF1開幕オーストラリアGPでの現場復帰を目指して毎日6時間ものリハビリに取り組んでいた。
ニキ・ラウダは1976年のF1ドイツGPで、クラッシュにより炎上したマシンから発生した有毒ガスによって肺が損傷。これが原因で現役引退後に腎臓移植手術を受けているが、昨年の手術はびまん性肺胞出血が悪化した事に伴うものであり、当時の事故とは無関係とされている。