ニキ・ラウダ、集中治療室での手当てを経て無事に退院…命に別状なし
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インフルエンザによりウィーン総合病院に入院していたメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、治療を終えて無事に退院した。担当したウォルター・クレペトコ医師がAPA通信社に対して明らかにした。
3度F1の頂点を極めた69歳のニキ・ラウダは昨年、肺移植手術を受けた後、3ヶ月近くに渡る長期入院を強いられた。自宅へと戻ったニキ・ラウダはビデオメッセージを通して、間もなくF1復帰を果たす予定である事を発表。2019年のF1開幕オーストラリアGPでの現場復帰を目指し、毎日6時間ものリハビリに取り組んでいた。
ところが年明け早々、インフルエンザを患ったために、ウィーン総合病院の集中治療室に入院した事が発覚。容態が心配されていた。担当医によればラウダの症状は命に別状のないもので、免疫力が低下している事を念頭に、予防的な措置として集中治療室での治療を決断したのだという。
ニキ・ラウダは1976年のF1ドイツGPで、クラッシュし炎上したマシンから発生した有毒ガスによって肺が損傷。これが原因で現役引退後に腎臓移植手術を受けた。昨年の移植手術はびまん性肺胞出血が悪化した事に伴うものであり、当時の事故とは無関係とされている。
ラウダは2012年にメルセデスAMGの非常勤取締役に就任。以降毎戦に渡って現地で指揮を取ってきたものの、昨年9月以降のイベントには姿を見せておらず治療に専念していた。チームは今年、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのラインナップを継続し、両選手権のダブルタイトル6連覇に挑む。