”容赦”ないフェルスタッペンに感銘を受けつつもフェラーリ優位を予想するニコ・ロズベルグ
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2016年のF1ワールドチャンピオン、ニコ・ロズベルグは、イモラ・サーキットで23日に行われたF1エミリア・ロマーニャGPのスプリントレースでシャルル・ルクレールを交わして優勝したマックス・フェルスタッペンを「容赦がない」と高く評価しつつも、決勝ではフェラーリが再び優位性を発揮する可能性があると指摘した。
予選最速を刻んだフェルスタッペンはポールポジションから21周の短距離走をスタートしたが、ギアシンクが上手くいかずにスタートで出遅れ、ターン1でルクレールに先行を許した。
だが、ルクレールが右フロントタイヤのグレイニングに悩まされ始めると、ギャップを一気に縮めていってDRS圏内を確保すると、残り2周でロズベルグが言うところの「鮮やかな動き」で以て選手権リーダーを捉えトップチェッカーを受けた。
見事な挽回劇に対してロズベルグはSky Sportsに対して「あれは典型的なフェルスタッペンだった。本当に容赦がない」と語った。
「彼はバックミラーでその姿がどんどん大きくなっていくのを見たくないドライバーの一人だ。なぜなら間違いなく100%全力で攻撃を仕掛けてくるのが目に見えているからね」
「その彼は今回も素晴らしい動きを見せてくれた。見ていて本当にファンタスティックだった!」
「正直に言うと僕はスプリントレースの大ファンなんだ。見ていて本当に楽しかったし、あれは良い動きだった。大賛成だよ!」
前座レースを制したのはフェルスタッペンだが、ロズベルグは、決勝ではフェラーリが再びアドバンテージを発揮してレッドブルとの接近戦を演じるだろうと予想する。
「アップグレードの投入によってレッドブルがかなり接近してきたとはいえ、僕としてはまだ、ここでの最速のマシンはフェラーリだと考えている」
「彼ら(レッドブル)がクルマを軽量化し、重心を下げ、フロアに空力的なアップグレードを施した事で改善を果たした事は分かっている」
「でも、(スプリントで使用された)ソフトタイヤを別にすれば、ミディアムやハードタイヤではまだフェラーリに分があると思う」
4月25日に行われるF1第4戦エミリア・ロマーニャGPの決勝では、スプリントの勝者であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションにつき、最前列2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ。
イモラ・サーキットでの63周の本レースは現地15時、日本時間22時にブラックアウトの時を迎える。