新生RBの2024年型F1マシン、コース初走行の日程とサーキット…ベガスでの新車発表を経てシェイクダウンへ
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ビザ・キャッシュアップRB F1チーム(Visa Cash App RB)は2月8日(木)にラスベガスで新車を発表した後、2月21日(水)から始まるプレシーズンテストを前にシェイクダウンを実施する見通しだ。
角田裕毅とダニエル・リカルドはつい先日、イモラ・サーキットでプライベートテストを実施したが、持ち込まれたのは2024年の最新型ではなく2022年の旧車。このテストは所謂TPC(Testing of Previous Cars)だった。
現在のF1ではテストが厳しく制限されているが、直近3シーズン用に開発された旧車であれば、指定タイヤやコースの縛りはあるものの、走行距離の制限なく走行する事ができる。
イタリアメディアの報道によると、RBフォーミュラ1チームは8日(木)のローンチイベントを経て本国イタリアへと戻り、2月12日(月)にミサノ・サーキットでシェイクダウンを実施する。
RBの前身、アルファタウリは2022年型「AT03」と2023年型「AT04」のシェイクダウンをミサノで行なった。
シェイクダウンとは、新しく組み立てられた、あるいは大改修が加えられたレースカーを実際のレース環境に近い条件下で試運転することを指す。主に車両の性能や信頼性を確認する目的で行なわれる。
角田裕毅とリカルドの走行を通してチームは、新しいパーツやシステムが意図した通りに機能しているかを確認し、必要に応じて修正・微調整を行なう事になる。二人のドライバーは新しいクルマに慣れ、挙動を理解する事に努める。
現行型マシンでのテストはデモンストレーション・イベント(DE)、あるいはプロモーション・イベント(PE)を利用したものが許可されている。
PEは年間2回を上限としたプロモーションあるいはマーケティング目的の走行で、俗に「フィルミングデー」と呼ばれる。
従来は1回の走行距離が100km以下に制限されていたが、今季より200kmと倍増する。RBのシェイクダウンはフィルミングデーを利用したものとなる見通しだ。
チーム名と合わせてレッドブルとの関係も見直され、シナジー効果を最大化すべくRBは、規則で許されたあらゆるコンポーネントをシニアチームから購入する。
未だシャシー名が明らかにされていない、本来であればアルファタウリ「AT05」の名が与えられる予定であった2024年の新車は、昨年のWチャンピオンカーであるレッドブル「RB19」の空力哲学をより色濃く採用したマシンとなる事が予想される。