Moto3:ジェイソン・デュパスキエ、イタリアGP予選事故で帰らぬ人に…享年19歳
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5月29日(土)のMotoGPイタリアGPのMoto3予選でクラッシュに見舞われた19歳のスイス人ライダー、ジェイソン・デュパスキエ(Jason Dupasquier / プリュステルGP)が亡くなった。
デュパスキエはムジェロ・サーキットのターン9とターン10の間で転倒。佐々木歩夢とジェレミー・アルコバがこの事故に巻き込まれ、セッションは赤旗中断となった。
FIM医療チームが直ちに現場に向かい、30分近くに渡ってコース上で治療が施された後、デュパスキエは血行動態的に安定した状態で医療用ヘリコプターに乗せられ、地元フィレンツェのカレッジ病院に緊急搬送された。
なお佐々木歩夢とアルコバに関しては直ぐに、主催者側から無事の知らせが飛んだ。
国際モーターサイクリズム連盟のメディカルオフィサー、ジャンカルロ・ディ・フィリッポ医師は事故当日の土曜夜、デュパスキエの容態について「非情に深刻」だと説明していたが、MotoGPは日曜に発表した声明の中で、サーキットの医療スタッフをはじめとする関係者の懸命な処置にもかかわらずデュパスキエが死亡した事を明らかにした。
デュパスキエは軽量クラスでの2シーズン目を迎えた今年、安定してポイントを獲得し、ランキングでもトップ10に入るなど、素晴らしい活躍を見せていた。
レース週末中の事故死としては、Moto2ライダーのルイス・サロムが2016年カタルーニャGPのプラクティスで亡くなって以来の事で、FIM、IRTA、MSMA、ドルナスポーツは訃報に際し、デュパスキエの家族、友人、チーム、関係者に対して哀悼の意を表した。